最近よく見かける「ゴルフ場でリュック」はドレスコード的にOKなの? 接待ゴルフではさすがにNG!?
一部限られた超名門コース以外はリュックでも問題ない
ゴルフ場へ行く際は、キャディーバッグと合わせて、ウエアや小物類をいれるためのボストンバッグなどを持っていくのが一般的です。 しかし手元にフォーマルなバッグがなく、普段使いしているリュックを使用したいと考える人も一定数います。特に最近はゴルフをする若い人が増えてきた影響か、よく見かけるようになった気がします。「ただでさえプレー費が高騰しているのに、ラウンドのためだけにわざわざゴルフ用のバッグを購入したくない……」というのが本音でしょうが、ドレスコードに違反する可能性はあるのでしょうか? ルールやマナーの啓蒙活動を積極的におこなっている一般社団法人静岡県ゴルフ場協会事務局長の吉田真之氏は以下のように話します。 【写真】バレたら“永久追放”!? これがマスターズで“持ち込み厳禁”の品目です
「ゴルフ場に到着された際は支配人やスタッフがお出迎えしますが、リュックを背負っていたからといって追い返したという話は聞いたことがありません。昨今ではゴルフメーカーからもリュックが販売されていますし、ドレスコードでマナー違反になることはほとんどないはずです。一部の名門コースの場合は注意されることもあるかもしれませんが、一般的なコースを利用するゴルファーはそこまで気にする必要はないでしょう」 昨今では、夏場はジャケット着用を免除したり、ゴルフウエアのまま来場することを許可したりと、ドレスコードを緩和するゴルフ場が増加傾向にあり、全体的にカジュアル化の流れにあるので、限られた名門コース以外であればリュックを背負っていても問題なさそうです。
TPOによって使い分けるのがスマート
リュックを使用するかどうかは、もはやゴルファーの判断に委ねられているといっても過言ではなさそうです。たとえば、ハリーゴルフスクール(東京都目黒区)を経営するレッスンプロのハリー石川氏は、「ボストンバッグ派」だと話します。 「私の場合は、きっちりジャケットを着こなして、それに合うようなボストンバッグを持ってゴルフ場に行くのがスマートでかっこいいと感じているので、いまのところリュックを使用する気はありません」 石川氏のように、いわゆる“ジャケパン”スタイルに合うのはボストンバッグだとする見方も根強いほか、ゴルフ用に作られたバッグの場合、シューズを収納するスペースが設けられているなど、機能的に考えられているのも利点でしょう。 「ただ最近ではゴルフ場でリュックを背負っている人もたまに見かけますし、ツアープロのなかにも使用している人はいるので、時代の流れでむしろリュックが主流になる可能性もあるのかもしれません。特に若年層のほとんどは、ボストンバッグよりも慣れているはずなので、ファッションの好みや機能性、金銭的な事情を鑑みて好きなものをチョイスするのがベストだと思います」 来場時にどのようなバッグを持っていくのかは、厳密なドレスコードというよりも、同伴者や周囲のゴルファー、ゴルフ場のスタッフや受付から、自分自身がどのように見られたいのかによって判断する時代に変わってきているのかもしれません。 ただ、勤める会社によってはリュックの使用を禁止(とくに営業職など)しているところも一部あるようなので、接待ゴルフや上司とのゴルフで少しでもフォーマルに見せたい場合はボストンバッグを使用して、スループレーで気の知れた仲間とサクッとラウンドだけして帰宅するのであればリュックを使用するなど、TPOに合わせて使い分けてみるのもよさそうです。
ゴルフのニュース編集部