大阪桐蔭5人、近江・山田陽翔も 記者が選ぶセンバツベストナイン
兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われた第94回選抜高校野球大会は31日、閉幕した。大会を通じて活躍した選手を毎日新聞記者が選ぶベストナインは、伊藤櫂人(3年)が大会史上初の1イニング2本塁打を放つなどチーム1大会通算最多本塁打を3本も更新する11本塁打をマークし、圧倒的な強打で優勝を果たした大阪桐蔭から5人を選出した。 【写真一覧】毎日新聞記者が選ぶベストナイン センバツでは、第2回大会(1925年)から第28回大会(56年)まで個人賞があり、優秀選手賞や本塁打賞などで表彰されたが、廃止。それに伴い、第29回大会(57年)から毎日新聞記者がベストナインを選んでいる。第1回は、早稲田実(東京)の初優勝に貢献した王貞治投手が選ばれている。 ベストナインは以下の通り。 ◇投手 近江・山田陽翔(3年) 全5試合に先発し、左足に死球を受けても続投した準決勝まで4連続完投を果たした。 ◇捕手 大阪桐蔭・松尾汐恩(3年) 決勝で近江の山田から2ラン。守っては投手陣を引っ張り4試合で6失点に抑えた。 ◇一塁手 大阪桐蔭・丸山一喜(3年) 準決勝で大会タイの個人最多連続安打8を記録するなど広角な打撃で打率6割。 ◇二塁手 大阪桐蔭・星子天真(3年) 7番ながら準々決勝で3ラン。主将として能力の高い選手たちをまとめた。 ◇三塁手 大阪桐蔭・伊藤櫂人(3年) 準々決勝で大会史上初の1イニング2本塁打。強いスイングで強力打線をけん引した。 ◇遊撃手 浦和学院・金田優太(3年) 打率6割4分7厘、範囲の広い堅実な守備、3試合で救援登板と大車輪の活躍だった。 ◇外野手 浦和学院・小林聖周(2年) 準々決勝で勝ち越しを防いだ本塁送球や準決勝での好捕など伝統の堅守を体現した。 ◇外野手 九州国際大付・黒田義信(3年) 打率5割3分8厘。広陵(広島)との2回戦で全得点の4打点で、勝利に貢献した。 ◇外野手 大阪桐蔭・谷口勇人(3年) 準々決勝でチーム初の本塁打、決勝では満塁本塁打を放つなど安打を量産し、打率6割。