松井大輔、親友・駒野の南アフリカW杯PK失敗“払拭弾”に「彼は上手くなりましたね(笑)」。クライマックスの演出意図明かす
15日、ニッパツ三ツ沢球技場で『松井大輔引退試合-Le dernier dribble-~STARSEEDS SPECIAL MATCH~』が開催された。 【動画】松井大輔躍動! クライマックスは南アフリカW杯のあのPKを再現…!? 稀代のドリブラーとして国内外の複数クラブで活躍し、日本代表としても2010年の南アフリカ・ワールドカップ(W杯)のベスト16進出に貢献した松井大輔氏。2023シーズンで現役生活を終え、現在は横浜FCサッカースクールのコーチとして指導者の道を歩むファンタジスタが引退試合を行った。 戦友たちが大集結した中、同氏の縁のある選手や著名人らで構成されたMATSUI FRIENDSと日本代表で共にプレーした選手を中心に構成されたJAPAN DREAMSが対戦。笑いあり、スーパープレーありの見どころ満載だったゲームは、12-6という壮絶な撃ち合いの末にJAPAN DREAMSが勝利した。 引退試合を終えた松井氏は、「いろいろな方々に囲まれて幸せな時間を過ごすことができました」と振り返る。そして、一番印象に残ったことについて問われると、「やっぱり駒野(友一)でしょう」と即答した。 ラストワンプレーの場面でJAPAN DREAMSがPKを獲得すると、松井氏が駒野友一氏をペナルティスポットに呼び、PKを蹴るように指示。映像と共に、南アフリカW杯ラウンド16のパラグアイ代表戦でのPK失敗を想起させると、駒野はこれをきっちりと成功させた。 この演出については、「駒ちゃんとは小学校6年生の頃から一緒にサッカーをしてきたので、その意味も込めて。彼は引退試合をまだやっていないでしょうし、先に早めにPKを払拭できれば良いかなと思い、企画しました」と意図を明かすと、「本当はね、外しても良かったんですけど、彼は上手くなりましたね。(笑)」とジョークを交えながら、クライマックスのシーンを振り返った。 また、そのPK獲得のシーンでは、ボックス内でドリブルした香川真司に対して、女子レスリング金メダリストの吉田沙保里さんがタックルで倒すという演出も。その後、香川が吉田さんにレッドカードを提示して、あのPKにつながった。 松井は「昨日の中村憲剛の試合で、まさか(吉田)沙保里さんがタックルすると思っていなかったんですよ」と口を開くと、香川がタックルを受けることとなった経緯も説明。「自分はタックルは受けたくない。誰が良いかなっていうのをずっと考えながらやってたんですけど、最終的に(香川)真司がやってくれるってことが昨日の夜中ぐらいに決まりました」 と明かした。 そして、改めて駒野に対して、「それ(PK失敗)を払拭するためにも笑いじゃないですけど、うまく先に進むことができればなと。友達としてじゃないですけど。たくさんの人たちが喜んでくれるような演出をちょっとはできたのかなとは思います」と親友への優しさを見せたかと思えば、その後の南アフリカW杯メンバーについて触れた場面では「ベスト16しか行けてなかったですけど、あれは本当に駒野のせいです(笑)」と愛のあるイジリを見せて、メディア陣を笑わせた。