新型コロナ専門家会議が会見(全文6完)今日もみんなマスクしている
国民の健康意識が比較的高い
こういうのがいったいなんの原因で起きるかというと、あのときわれわれが評価したときの要素は3つですよ。1つは日本の国民の健康意識が比較的高い。それから2番目は日本の医療制度。それから今回、今日の議論で出た学校衛生ね。今回は残念ながら学校衛生はあまり利くというエビデンスがないんだけど、あのときはもう分かってましたから。特に兵庫と大阪で初めての感染が、これは両知事が当時の、もうかなりすばやくやってくれた。このことでもう感染が一時、封圧されちゃったんですよ。関西での。それからまた入ってきましたけどね。 そういう国民の意識、それから、やっぱり日本のPCRのこともいろいろ議論があることは知ってますけど、実は日本はコミュニティーの中でどのような感染が広がってるかということを理解するためにPCRをやるという発想はまったくありません、日本は。でなくて、必要な人に必要な検査が早く受けられて重症化を防ぐということで、それについてはまだ私は改善の余地があると思ってます。 従って、そこのキャパシティーをもっと増やしてほしいということはありますけども、日本の場合には、実はさっきの医療制度の問題が、2番目の理由は日本の医療制度で、実はPCRをくまなくやらなくて、実はやらなくても、日本の医療制度の今の水準はコロナ肺炎を疑うような人がいると、どれだけの割合かは今、県によって違いますけど、かなりのパーセントの人は検査をしてCTを撮り、PCRをやってるんです。 それが、ある、あまり感染が広がってない県、名前は言いませんけど、ここまでに100人近くやってる、PCR検査を。なぜやってるかっていうと、別に一般の人をPCR検査でどのぐらい広がってるかを見るためじゃなくて、コロナ感染が疑われたとお医者さんが判断したためにやったのが100例今まであって、2例だけはポジティブだったという県が、この県は比較的少ない県です。で、東京はそれより多いということで、ある程度分かるという意味で、日本の医療制度はある程度、もう必要な人を引っ掛けてるというのがあるんですね。 そういうことで、あと、クラスターサーベイという、さっきのFETPというようなトレーニングコースを、もうこれは先生、十何年以上? 脇田:20年。