どうなる?!ジュビロ磐田の次期監督問題…”ゴン”中山雅史氏はこのタイミングで監督就任すべきではないのか?
しかし、夏の移籍市場における磐田の動きは鈍かった。 獲得したのはシントトロイデン(ベルギー)から完全移籍で加入した、左サイドバックを主戦場とする松原后(25)だけ。フォワード陣だけでなくセンターバック陣も補強できないまま、夏の移籍ウインドーとなる第2登録期間は12日に終了した。 対照的に同じ静岡県内にホームタウンを置く清水エスパルスは、ラピード・ウィーンから北川航也(26)を3年ぶりに復帰させ、ブラジル出身のヤゴ・ピカチュウ(30)も獲得。さらにセレッソ大阪を退団してフリーになっていた乾貴士(34)も獲得するなど、夏場にアタッカー陣を積極的に補強。直近の3試合で2勝1分けの星を残している。 一時は最下位に沈んでいた順位を12位まで浮上させている清水は、国際Aマッチデー期間でリーグ戦が中断していた5月下旬に平岡宏章監督(52)を解任。ブラジル出身のゼ・リカルド新監督(51)を招へいした人事も奏功している。 しかし、残りがわずか9試合となった段階で、外部から新監督を招へいするのは磐田に大きなリスクをもたらす。2020年に強化本部長として磐田に復帰し、同10月から監督を務めた鈴木氏が浮上しているのは、ある意味で必然でもあった。 チームの現状を熟知している点では、初陣を勝利で飾った鹿島アントラーズの岩政大樹新監督(40)のように、コーチの内部昇格も有効な手段となる。 今シーズンの磐田のコーチングスタッフには、渋谷洋樹ヘッドコーチ(55)を筆頭に2人のコーチ、ゴールキーパーコーチ、2人のフィジカルコーチが名を連ねている。新任の渋谷ヘッドコーチはJ2のヴァンフォーレ甲府でも2年間にわたって伊藤監督のもとでヘッドコーチを務め、今シーズンからともに磐田へ移ってきた。 そうした経緯を含めてあらためて顔ぶれを考えたときに、クローズアップされてくる存在が入閣して2年目となるレジェンド、中山コーチとなる。16日付の一部スポーツ紙は、鈴木氏とともに中山コーチも候補に浮上していると報じた。鈴木氏の体調が考慮され、中山コーチとの話し合いも急きょ持たれたという。これならば15日に具体的な動きが見られなかったのもうなずける。