私には4人もお母さんがいるんですよ――出産からもうすぐ1年、再始動するすみれの人生設計
母と二人でハワイに渡ったのが、7歳の頃。 母・松原千明はハワイでアメリカ人男性と再婚し、すみれには弟が一人生まれている。 その後ハワイの両親は離婚し、義父は別のアメリカ人女性と事実婚をした。 芸能関係の仕事をしているその女性とも、まるで母娘のように仲良くしているという。 「亡くなった母と、夫の母、義父の奥さん、そして(石田純一の妻の東尾)理子ちゃん。ありがたいことに、私には4人もお母さんがいるんですよ。理子ちゃんとは毎月会ってて、子育ての相談をしたり、すごく頼りになります。パパの子どもたちとうちの息子は、いとこみたい。いとこじゃなくて、おじ、おばと甥の関係なんだけどね(笑)。とっても面倒見がいいキッズだから、息子のことをとてもかわいがってくれます。夫もパパのことを『石田パパ』って呼んで、いつも仲良くお酒を飲んでますよ。いい家族がたくさんいて、私はとても幸せです」
兄のいしだ壱成とは、最近ほとんど連絡が取れていないというが。 「別に仲が悪いわけでもないですし、でもふと気づいたらまったく会えてなくて。ニュースではめっちゃ見てます(笑)。でも、元気そうだから、大丈夫ですね、きっと」 父も兄も、何かと芸能界を騒がせてきた。しかし、彼らに向けるすみれの目は温かい。 「本当はすごくいい人だって、家族としてわかっていますからね。パパも兄も、誰に対しても公平で、努力家。尊敬しています。どうしても記事になりやすいから、誤解されてしまうんでしょうけど。まあ、私もママとのことでは、若い頃はパパに対して怒っていたこともあります。でも今は私も大人になって、お互いにいろいろあったんだろうな……とか、違う見方で考えられようになりました」 自身にも子どもができたことで、亡き母に対する思いもまた変わってきた。 母一人、子一人で渡米した当時のことは、ハワイの風景とともに、折に触れ思い返す。 「ママもすごく大変だったんだろうな……って。あんなに頑張ってくれたから、自分があると思う。ママは今でも、心の支えですね。ママの人生があってこそ、私の今の家族たちがいる。私は、4人のママたちを誇りに思っています。…ううん、それだけじゃなくて、やっぱり、世界中のママたち全員を尊敬していますね。子育てと仕事をバランスよく楽しめる、“かっこいいママ”になれるように、私も頑張りたいです」 ___ すみれ 1990年、東京生まれ。ハワイ育ち。俳優、モデル、歌手。俳優の石田純一と松原千明の間に生まれる。ハワイで高校1年生の時、モデルデビュー。その後アメリカのカーネギーメロン大学演劇学科へ進学。大学2年終了時に休学し、日本で俳優・歌手・タレントとして活動。2014年アメリカの人気ドラマ『Hawaii Five-0』にゲスト出演し、全米ドラマデビュー。2015年には映画『アメイジング・ジャーニー 神の小屋より』でハリウッド進出を果たす。同年、アジアワールドフィルムフェスティバルにて新人賞を受賞。2017年、マーベルのテレビドラマ『インヒューマンズ』に出演し、アクションにも挑戦。2021年、2歳年上の一般男性と結婚。翌年、男児を出産した。