「50-50」に迫る大谷翔平にわく"アンチ" 現地識者が持論「これもサイクルの一部だ」
ドジャースの大谷翔平は現地時間9月11日(日本時間12日)に行われたカブス戦で本塁打、盗塁をマークし、それぞれの数字を「47-48」にまで伸ばした。 【動画】アジア勢最多に並んだ!大谷翔平が“弾丸ライナー”の47号を放つシーン 米国内では、目前となった「50-50」達成への期待感が膨らみ続ける中、連日のように現地識者からも様々な意見が寄せられている。国内放送局『CBS SPORTS』の記者、マット・スナイダー氏による、大谷の歴史的なパフォーマンスの印象を綴ったコラムが現地時間9月11日(同12日)、同サイトで掲載されている。 スナイダー氏は、大谷の偉業を称える声がファンの間で上がっている一方、今季の盗塁数が劇的に増えたことについて、ベースサイズの変更や牽制球の制限といったルール変更が影響しているとする意見もあると説明し、その上で、「決して盗塁が簡単になったわけでは無い」と主張。「もし本当に簡単なら、なぜ40盗塁を超えた選手が3人しかいないのか?30盗塁以上はたった9人。これは過剰とは言えない」と指摘する。 さらに、「オオタニが昨シーズンよりもはるかに多く盗塁をしている理由は、ルール変更ではなく、毎週5日や6日に1回のペースで投球しなくなったことで、体力的に余裕が出てきたからだと考える。それでも、それは問題にはならない。彼がこれまで誰も成し遂げたことのないことをやっているという事実が、素晴らしい劇場的な光景を生み出している」と論じている。 また、記録への否定的な反応については他にも、「彼がすでに2回MVPを受賞し、メディアの注目を集めすぎたために、一部の人々が彼に飽き始めているため」として、「これは、24時間体制のニュース、インターネット、ソーシャルメディア、ラジオなどがある現代社会ではよくある問題だ。特定の選手についての情報が過剰に供給されると、嫌悪感や無関心が自然に湧いてくるもの。これもサイクルの一部なのだ」と持論を展開。 スナイダー氏は、「目の前にある偉大なプレーを楽しむ機会を逃すのはもったいない。オオタニは史上初の指名打者としてMVPを獲得しようとしている。彼はすでに二刀流として2度MVPを受賞してきた。50本塁打と50盗塁を1シーズンで達成する初の選手にもなろうとしている。その素晴らしさを認めることは全く問題ないはずだ」と呼び掛けている。 スナイダー氏の見解の通り、多くのファンなど観ているものにとって、今現在の大谷の1つ1つのプレーから伝わる感動を素直に受け止めるべきであり、すでに歴史的な快挙が成し遂げられていることも間違いない。そして、さらなる喝采が送られるであろう、偉業達成の瞬間はそう遠くはないはずだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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