「読むだけで頭の体操になりました」との声も! 脳トレとしてハマる人続出の異例のビジネス書で紹介されている問題『3枚のカード』とは?
「めちゃくちゃ面白い! よい頭の体操になりました」 こんな感想が寄せられているのが、書籍『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』です。論理的思考問題とは、知識や難しい計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる問題を指します。小中学校の受験問題や、一流企業の採用試験などでも出題されています。 そんな論理的思考問題を紹介・解説したのが本書。難解な問題も多い本ながら、下は10歳から上は87歳まで、ハマる人が続出。「小学5年生の我が子にねだられました」「読むだけで頭の体操になった」などの感想が多数寄せられています。この記事では本書より一部を抜粋・編集し、「隠された可能性に気づける人」だけが解ける問題を紹介します。 【この記事の画像を見る】 ● 隠された可能性に気づけるか? 「確率」って、目に見えている情報と結果が異なるので、混乱しますよね。 冷静に考えられるようになるために、ある問題に挑戦してみましょう。 「3枚のカード」 あなたの目の前に3枚のカードが置かれている。 1枚目のカードは両面が黒色。 2枚目のカードは両面が白色。 3枚目のカードは片面が黒色、もう片面が白色に塗られている。 箱の中に3枚のカードを入れてよくかきまぜ、1枚を取り出したところ、カードの表面は白だった。 このカードの裏面が白である確率は? イラスト:ハザマチヒロ 次のページで、正解と考え方をお伝えします。
<正解> 2/3(約66.6%) いっけん、あまりにも簡単に思えます。どう考えても答えは1種類しかないように思えるからです。「確率も何も、そんなの黒か白かの50%なのでは?」と。 ですが、ここでも直感で答えると間違えます。注意深く考えて、罠にかかることなく正解に辿り着きましょう。 ● パターンを整理してみると…… ふつうに考えるなら、 「片面が白ということは、それは(白白)か(黒白)のカードのどちらか。ならばそのカードが(白白)である確率は1/2だ」 という展開になります。とても論理的な思考に見えますが、この論理にはひとつだけ穴があります。 そこで、引く可能性のあるカードのパターンを書き出してみましょう。 すると、下記のようになります。 ・1枚目のカードを引いた場合 片面の色:黒 もう片面の色:黒 ・2枚目のカードを引いた場合 片面の色:白 もう片面の色:白 ・3枚目のカードを引いた場合 片面の色:黒 もう片面の色:白 さて、上記の3パターンをよくご覧ください。 あなたが引いたのは「片面が白」というカード1枚です。 しかし、それぞれのカードには「表」と「裏」の区別がありません。 つまり、あなたが引いたカードの片面が白だった場合、可能性があるのは以下の3通りです。 ・2枚目のカードの白面を見た ・2枚目のカードのもう片方の白面を見た ・3枚目のカードの白面を見た 引いたカード自体は、「2枚目のカード」「3枚目のカード」のどちらか2通りです。しかし…… 「引いたカードの片面が白だった」という状況は3通りがありえるというわけです。 そのうち、その裏面が白であるパターンは2通り。 したがって、2/3(約66.6%)が答えです。 ● 「思考」のまとめ 確率の問題は直感を裏切られるタイプが多いので、完全に理解しきるまではモヤッとするかもしれません。 ただ、解けたときの爽快感がミステリーを読んでいるときみたいなので、個人的には大好きです。 まあ、学生の頃は直感で回答して間違えまくっていたので、嫌いだったのですが……。 ・結果はひとつでも、そこに至る過程が複数ある場合は、可能性としても複数になる (本稿は、『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から一部抜粋した内容です。) 野村裕之(のむら・ひろゆき) 都内上場企業のWebマーケター。論理的思考問題を紹介する国内有数のブログ「明日は未来だ!」運営者 ブログの最高月間PVは70万超。解説のわかりやすさに定評があり、多くの企業、教育機関、テレビ局などから「ブログの内容を使わせてほしい」と連絡を受ける。29歳までフリーター生活をしていたが、同ブログがきっかけとなり広告代理店に入社。論理的思考問題で培った思考力を駆使してWebマーケティングを展開し、1日のWeb広告収入として当時は前例のなかった粗利1500万円を達成するなど活躍。3年間で個人利益1億円を上げた後、フリーランスとなり、企業のデジタル集客、市場分析、ターゲット設定、広告の制作や運用、セミナー主催など、マーケティング全般を支援する。2023年に現在の会社に入社。Webマーケティングに加えて新規事業開発にも携わりながら、成果を出している。本書が初の著書となる。
野村裕之
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