「世界初の独自開発超音速ジェット機」また飛んだ! 「21世紀版コンコルド」手掛けるメーカーの試験機…超音速飛行も間近!?
マッハ0.8を記録
アメリカのスタートアップ企業「ブーム」は2024年11月17日、テスト機「XB-1」が8度目のテストフライトに成功したと発表しました。同社では超音速旅客機「オーバーチュア」の開発を進めており、XB-1は「オーバーチュア」実用化のために開発された機体で、世界初の独自開発超音速ジェット機(the world’s first independently developed supersonic jet)といいます。 【画像】試作機とだいぶ違う! これが「21世紀のコンコルド」完成版です 「XB-1」は、ブームが独自開発したジェット機で、全長は71フィート(約22m)あり、機体後部にはゼネラルエレクトリック(GE)社が設計したジェットエンジンを3つ搭載、主翼は高速飛行に適したデルタ(三角)形状となっています。 今回のテストフライトでは、最大速度は現代のジェット旅客機とほぼ同速度帯となるマッハ0.8(約900km/h)、最高高度2万5040フィート(約7630m)を記録したといいます。 ブームは2014年に設立されたスタートアップ企業で、JAL(日本航空)も出資しています。今後、同社は民間向けの超音速旅客機「オーバーチュア」を開発する計画で、すでに航空会社からの事前注文も獲得しているほか、JALも優先発注権を取得しています。もし「オーバーチュア」が実用化された場合、2003年に退役した「コンコルド」以来の超音速旅客機の出現となります。
乗りものニュース編集部