《旭川女子高校生殺人事件》高校中退後は遠く九州で生活も......容疑者「りこ」の幼すぎる犯行と帯同を求めた「舎弟関係」
19歳少女を「舎弟」と呼ぶ間柄
「内田容疑者と村山さんは友人ではありません。ただ言葉遣いが悪くて、荒っぽい内田被告はそうした口調ですごんだのでしょう。 もしかすると、その1回に限らず、2回、3回とカネを無心しようと考えていたのではないでしょうか。ですが、送金はうまくいかなかった。そこで自分の思い通りにならないことに腹を立て、凶行に走ったと考えてもおかしくはありません」(前出・当山氏、以下「」も) これまで繰り返してきた「いじめ」や「悪ふざけ」の延長としか考えていなかったのかもしれない。 「一緒に逮捕された19歳の女は内田容疑者が『舎弟』と呼ぶ間柄。彼女の職場トラブルにも内田容疑者が首を突っ込み警察沙汰になっていたようです。事件に誘ったのも内田容疑者から」 逮捕された19歳の女は「姉御」の内田容疑者に逆らうどころか、深く考えずにその殺意に同調したと考えてもおかしくはない。
落ちたら上がってこない場所
まだ寒さ厳しい北海道の4月。高さ10メートルのつり橋の上から人を突き落とせばどうなるかくらい誰でもわかるはずだ。 「事件現場に『神居古潭』を選んだことにも理由があると思います」 前出の当山さんが説明する。 「神居古潭地区を流れる石狩川の一番深いところは水深約70メートル。地元には『落ちたら浮かんでこない』『死体が上がらない』といったネガティブなウワサが流れていました。若者たちが肝試しに訪れる心霊スポットとしても有名な場所です」 「遺体は上がってこないことで証拠隠滅できる」「夜中に訪れても不審には思われない」とでも考えたのだろう。 「内田容疑者は『防犯カメラがなく、人目につかない場所』として事件現場を選んだ趣旨を供述しています。暴行するにせよ、殺害するにせよ、バレずに逃げられるとでも思っていたのでしょう。被害者のことはおろか、『本当の家族』や『友人たち』のことまでも考えられなかった。事件を起こせばどうなるかくらいわかっていたはずです」 14日、送検された内田容疑者はフードを深くかぶった状態で報道陣の前に現れた。その表情をうかがい知ることはできなかった。 あまりにも身勝手な犯行で奪われた村山さんの未来はもう戻ってこない。
週刊現代(講談社)