《旭川女子高校生殺人事件》高校中退後は遠く九州で生活も......容疑者「りこ」の幼すぎる犯行と帯同を求めた「舎弟関係」
北海道旭川市で起きた凄惨な殺人事件。17歳の少女殺害に関与したのは21歳の内田梨瑚容疑者と3人の少年少女たちだった。どこにでもいるようなやんちゃな若者たちが少女の命を奪った。 【写真】SNSからかいま見える内田梨瑚容疑者の「過去と現在」 前半記事『《旭川女子高校生殺人事件》仲良し家族にいったい何が……容疑者「りこ」の陰湿な一面』に引き続き、報じる。
成人式にも出席しなかった内田容疑者
北海道警察は6月12日、北海道留萌市の村山月(るな)さん(17歳)を殺害したとして、内田梨瑚容疑者(21歳)のほか19歳の女を殺人などの容疑で逮捕、送検した。2人は旭川市の「神居古潭(かむいこたん)」エリアにある石狩川にかかる橋から村山さんを転落させて、溺死させた疑いだ。 「内田容疑者は一見するといわゆる『荒れた家庭』の出身ではありません。父親は会社を経営、母親も繁華街の飲食店で働いていました。親せきや親の友人らとも仲が悪かったわけではないようです」(全国紙社会部記者) 内田容疑者は両親と兄の4人暮らし。週末には自宅の庭先でバーベキューを楽しむ姿を近所の人が見かけることもあったという。 そんな内田容疑者が凄惨な事件を起こすようになるまでには、いったい何だったのだろうか。 内田容疑者は未成年のころから地元の繁華街で遊び歩き、喫煙、飲酒など非行を繰り返していたという。さらに高校中退後は地元から遠く離れた九州・福岡県で暮らしていたこともあるようだ。 「福岡時代、ホストクラブに似た『メンパブ』に出入りしていたようです。成人式も福岡にいて参加しなかったといいます」 地元から離れた地域で暮らしていても成人式で帰省することは十分にある。とくに娘のことを可愛がっていた内田容疑者の両親なら振り袖をあつらえ、盛大にお祝いしようと考えても不思議ではない。 しかし、参加しない、という選択をした内田容疑者。いつからか両親、友人、地元での関係は良好なものではなくなった、ともみれる。
動画内で「相思相愛」と仲良しアピール
やがて地元に戻って来た内田容疑者は年下の友人とつるむようになった。 「未成年の後輩、友人たちも飲酒、喫煙は当たり前。ヤンキーというか、ギャルというか。地元の繁華街でも彼女らは有名でした」 2021年ごろから年下の友人とみられる女性と自撮りした動画をSNSなどに投稿していた。 「距離も近く、仲のよさそうな様子を見せています。ただ、ひとつ気になったのはある動画で一緒に映る少女に対し、『相思相愛』『姉妹』としていたことです」 少年事件に詳しいジャーナリスト・当山みどり氏が語る。 「一緒に逮捕されたメンバーには内田容疑者から犯行を持ち掛けたといいます。19歳の少女、16歳の男女らもですが、内田容疑者にとっては『疑似家族』のような心を許せる存在だったのではないでしょうか。周囲の人たちからは仲がよさそうに見えても、本当の家族にはなんらかの反発を覚えていたり、不満を持っていた。 そのため自分を認めてくれる、安心できる居場所を求めていたのかもしれません。むしろ年下であれば自分がわがまま放題、好き勝手に振る舞っても口答えはしませんし」 村山さんがどのような写真を使い、投稿をしたのかは現時点ではわかっていないが、内田容疑者のなにか触れられたくない画像であったのだろう。