菜々緒主演「無能の鷹」塩野瑛久がひよわな相棒役!井浦新、工藤阿須加、さとうほなみ、高橋克実出演
塩野瑛久(鶸田道人役)
今回のお話をいただいた時「早く現場に入りたい」という気持ちでいっぱいでした。それくらいワクワクしましたし、楽しみにしていました。僕が演じる鶸田という人物は、ストレスや緊張を抱えるとすぐにお腹が痛くなっちゃったりするタイプで、家ではストレス発散のためにひたすらコロッケを揚げるという一面があります。頼りなく、周りから下に見られることもありますが、実は仕事のスキルは高いんです。演技では、弱々しい雰囲気を意識しつつ、それだけでは終わらない側面も出せればなと思っています。視聴者の皆さんは鶸田の目線で物語を追う方が多いと思うので、常識的な部分を持ちながら、心穏やかに、フラットに無理せずをモットーに演じていきたいです。 現代を生きている方たちすべてが、鷹野のマインドになれば幸せかなとは思いますが、きっと、鶸田みたいに「分かっているけど簡単にはできないよ」と考える方もたくさんいると思います。吸収できそうなことだけでも、何かを感じ取っていただきたいと思いつつ…そこまで構えてみなくてもいいドラマでありたいな、とも(笑)。貴島プロデューサーがおっしゃっていた《膝カックンされるような作品》になって、誰かの心がちょっとでも救われたらいいなと思っています。 現場の雰囲気も良く、日々楽しく撮影させていただいています。現場では「今回のキャストスタッフは《良い人審査》で選ばれた人ばかりなの?」と話題になっています(笑) 菜々緒さんは率先して現場を明るくしてくださっていて、何気ない日常の会話も屈託なく話してくださいます。新さんは、大河ドラマ「光る君へ」で共演させていただいた際、途中参加の僕に真っ先に声をかけてくださったことが、今でも忘れられません。工藤さんやさとうさんとも、アニメやバラエティ番組の話などで盛り上がりましたし、克実さんはアドリブ演技で現場を温めてくださっています。共演者が本当に良い人たちばかりで、コミュニケーションをたくさんとりながら、皆さんのもとに届く瞬間を楽しみに撮影を進めていきたいです。 今作で大笑いできる人もいれば、憧れの気持ちで観る方、いろいろな見方ができる作品だと思います。鶸田は一種のストーリーテラー。その鶸田の弱い部分、前に出られない部分に共感してくださる方がいればうれしいです。ぜひ、応援してください!