トルコ大統領、諸外国によるシリア内クルド勢力支援の撤回を期待
[アンカラ 20日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は、シリアのアサド政権崩壊を受け、諸外国がシリア領内のクルド人戦闘員への支援を撤回することを期待しているとの考えを示した。大統領府が20日明らかにした。 エルドアン氏は前日19日、エジプトから帰国の機内で記者団に対し、部外者がクルド人武装組織「クルド人民防衛隊(YPG)」を支援する理由はもはや存在しないと明言。 YPGはシリア北部で米国が支援するクルド人主体の組織であり、トルコは、同国をはじめ米国、欧州連合(EU)からテロ組織に指定される武装組織「クルド労働者党」(PKK)の延長とみなしている。 エルドアン氏は、今後いかなる勢力もテロ組織と協力し続けることはなく、過激派組織「イスラム国」(IS)やPKK、YPGなどの指導者は「ごく短期間で壊滅するだろう」と述べた。