大出世!? 五輪後に欧州に旅立った日本人(5)ロンドン五輪で金星をゲット! 長く欧州で獲得した右サイドバック
サッカーU-23日本代表はパリ五輪(オリンピック)をベスト8という結果で終えたが、この国際大会で世界のマーケットに名を示した選手はいるだろうか。閉幕まで約1ヶ月となった欧州の移籍市場で、新たな日本人選手が海外への道を切り開くかもしれない。今回は、過去の事例として五輪後に日本から欧州リーグに挑戦した選手を紹介する。
DF:酒井宏樹(さかい・ひろき) 生年月日:1990年4月12日 移籍先:柏レイソル→ハノーファー96(ドイツ) 移籍日:2012年6月13日(ロンドン五輪前) 2012年に開催されたロンドン五輪でU-23日本代表は世界を驚かせる金星を挙げた。後にA代表でも主力になるダビド・デ・ヘアやジョルディ・アルバ、フアン・マタ(OA枠)、コケ、イスコらを擁するU-23スペイン代表に初戦で勝利したのだ。 そのメンバーの一人である酒井宏樹はロンドン五輪のメンバーが発表される6月13日にブンデスリーガへ昇格したばかりのハノーファー96への移籍が発表されていた。身長185cmの酒井は柏レイソルのトップチームに昇格してから主力として活躍しており、U-23日本代表での活動も含めてドイツのクラブから高い評価を受けていた。 酒井はU-23スペイン代表との初戦で左足首を捻挫してしまい怪我の具合が心配されたが、大会期間中に復帰。予定通り五輪後にハノーファーへと合流したが、ドイツ1年目は9位と躍進したクラブとは対照的に不安定なパフォーマンスが多かった。それでもシーズン最終盤はアピールに成功してレギュラー座を掴んでいる。 その後の酒井の活躍を覚えている人は多いだろう。クラブではフランスのオリンピック・マルセイユへと移籍してから対人守備に磨きがかかり、2018/19シーズンにはファンが選出するクラブの年間最優秀選手賞を受賞。日本代表でも主力へと定着し、2014年大会から3大会続けてFIFAワールドカップ(W杯)のメンバーに名を連ねた。
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