10月の企業物価指数、前年比3・4%プラス…農林水産物や非鉄金属など上昇
日本銀行が13日発表した10月の企業物価指数(2020年平均=100、速報値)は123・7で、前年同月比3・4%上昇した。コメの値上がりの影響で、伸び率は前月の3・1%から拡大し、23年8月の3・5%以来、1年2か月ぶりの大きさだった。
企業物価指数は、企業同士で売買するモノの値動きを示す。調査対象の515品目のうち、7割超にあたる382品目が上昇した。前年比プラスは44か月連続で、日銀は、価格転嫁が中小企業にも広がっているとみている。
品目別では、価格の高止まりが続くコメや、冬場に向けて需要が高まる鶏卵を含む「農林水産物」が26・0%上昇した。「非鉄金属」は、銅市況が回復した影響で、14・6%上昇した。
輸入物価指数(円ベース)は162・6と2・2%下落した。原油価格の下落が影響した。