【MLB】公式サイト記者が今季のアウォードを大胆予想 MVPにタティスJr. 最優秀監督にコッツェイ
日本時間1月3日、MLB公式サイト「MLB.com」のアンソニー・カストロビンス記者が主要アウォード8部門の予想を行った。カストロビンス記者はあえて昨季のアウォード受賞者(両リーグMVPの大谷翔平、アーロン・ジャッジら)を除き、大胆な予想に徹した。昨季はポール・スキーンズのナ・リーグ新人王予想以外は外してしまった同記者の予想は的中するだろうか。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ カストロビンス記者は、昨季はヤンキースのジャッジが圧倒的支持を受けたア・リーグMVPに、タイガースのライリー・グリーン(タイガース)を予想した。ジャッジ以外の候補者としては若きスター遊撃手ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)の名が挙がるところだが、同記者はその2人も「ある意味で当然の選択」とし、あえてグリーンを推した。24歳のグリーンはこれまでトッププロスペクトの期待を受けながら順調に成長。昨季は自身初のオールスター選出を果たしている。同記者はグリーンのバレル率、選球眼の向上を指摘し、今季のさらなる飛躍とMVP獲得を予想した。 ナ・リーグのMVPには、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)を予想した。ナ・リーグのMVPは大谷をはじめ、史上最高額契約を手にしたフアン・ソト(メッツ)らが本命となってくるだろう。しかし、ここで同記者は若くしてスターダムを駆け上がりながら、度重なる故障や薬物問題で停滞したタティスJr.のさらなる覚醒に期待した。26歳のタティスJr.は徐々に弱点だった三振の多さを改善させ、昨季はついにリーグ平均を下回る三振率(K%)21.9%にまで数字を向上させている。荒削りだったタティスJr.がさらなる成熟を見せれば、MVPの有力候補となるのは想像に難くない。 ア・リーグのサイ・ヤング賞には昨季大ブレイクした27歳のコール・レイガンズ(ロイヤルズ)、ナ・リーグのサイ・ヤング賞には今永昇太の同僚であるジャスティン・スティール(カブス)をそれぞれ挙げた。 そして、新人王候補にも佐々木朗希(契約先が決まっていないが)、ディラン・クルーズ(ナショナルズ)といった本命の若手ではなく、大穴を予想した。ア・リーグ新人王には安打製造機の才覚秘めるジェイコブ・ウィルソン(アスレチックス)を、ナ・リーグ新人王には打力に高評価を受けるトーマス・サジェーシー(カージナルス)を選出。特にサジェーシーはノーラン・アレナドの去就問題が解決しない限り、開幕からフルタイムの出場機会を得ることは難しく、大胆な予想といえる。 最後に予想された最優秀監督賞は、これまでの予想以上に大胆なものかもしれない。同記者はア・リーグの最優秀監督にマーク・コッツェイ(アスレチックス)を、ナ・リーグの最優秀監督にクレイグ・カウンセル(カブス)を予想した。最優秀監督賞はその年のサプライズチームの監督に贈られることが多いとはいえ、コッツェイ監督率いるアスレチックスは3年連続で負け越し中。ルイス・セベリーノを球団史上最高額の契約で獲得し、野手にも若手が揃いつつあるアスレチックスに多大な期待を寄せているようだ。