藤浪晋太郎 母校・大阪桐蔭で自主トレ 西谷監督の言葉に「自分も一から頑張ります」と決意新た
メッツ傘下3Aからフリーエージェントとなっている藤浪晋太郎投手(30)が5日、大阪府大東市の母校・大阪桐蔭高グラウンドで自主トレを行った。ロッテ・沢田ら高校時代のチームメートとともに訪れ、キャッチボール、ポール間走などで精力的に汗を流した。 練習前には、この日がチーム始動日だった西谷浩一監督らに、あいさつ。昨秋の近畿大会で初戦敗退を喫し、今春の選抜出場が絶望的となっている母校の現状を踏まえ、「西谷先生でも“一からやり直す”とおっしゃっていたので、自分も頑張ります」と決意を新たにした。そんな教え子の表情に恩師も「顔を見たらやってやろうと(いう顔に見えた)。思っているようにできていることと、できていないことがあると思いますけど、藤浪らしくやってもらいたい。頑張ってもらいたい」とエールを送った。 メッツと年俸335万ドル(約5億250万円)で1年契約を結んで臨んだ24年シーズンは、右肩の張りなどもあってメジャー登板なしに終わった。その悔しさを晴らすべく、25年シーズンも「基本はそうです」と米国でのプレー続行を希望。昨年11月からはスカウトへのアピールを期し、プエルトリコのウインターリーグにも参戦した。同リーグでは全試合先発として6試合に登板し、0勝1敗、防御率3・05。20回2/3を投げて24奪三振、奪三振率10・45と持ち味を誇示し、12月中旬に帰国していた。 藤浪の代理人を務めるスコット・ボラス氏は、ウインターミーティング参加中だった昨年12月11日(日本時間12日)に取材対応した際に「リリーフ投手のマーケットは先発投手のマーケットの後に動く。(複数)チームから問い合わせは受けており、これから(話し合いを)進めていく。時間はかかる」などと見通しを立てていた。 母校で受けた刺激も力に変え、藤浪が新たなシーズンへの戦闘準備を整える。