「この瞬間にも不安を抱える子供が…」 同性婚を認めないのは“違憲” 損害賠償求めた裁判の控訴審が結審 名古屋高裁
同性どうしの結婚を認めない民法などの規定が憲法違反だとして、愛知県の同性カップルが国に損害賠償を求めている裁判の控訴審が、12日、結審しました。 この裁判では去年5月、一審の名古屋地裁が同性婚を認める法制度がないことについて、「違憲」と判断していました。 一方で、「国会が正当な理由なく立法措置を怠っていたとは言えない」などとして、賠償請求は退けていて、原告が控訴していました。 12日、名古屋高裁で開かれた控訴審で、原告側は意見陳述を行い、「国会が真摯に向き合い動くような判決を求める」などと改めて主張しました。 裁判の後、原告の男性は会見で「この瞬間にも自分の性的指向に気づいて大丈夫かなと不安を抱える子供もいる」などと話し、判決を待たず国会の議論で取り上げてほしいと訴えました。 同様の裁判は、東京や大阪など全国5か所でも行われていて、名古屋高裁の判決は、来年3月7日に言い渡される予定です。