結果に結びつく「実践→分析」の4ステップ勉強法 自分の弱点や改善点を見つけ試験に活かすコツ
勉強を集中してサクサク進めるテクニックの1つに「ポモドーロ・テクニック」があります。「ポモドーロ・テクニック」は、ひと言でいうと仕事や勉強を「25分+5分」で区切る時間管理術で、国連やイタリア中央銀行、ノキアなど、世界中のエグゼクティブや大企業に実践されています。 ポモドーロは、イタリア語で「トマト」の意味。イタリアの起業家のフランチェスコ・シリロ氏がトマト型のキッチンタイマーを使って時間管理をしていたことにちなみ、「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれています。
やり方はとてもシンプル。 ①タイマーを「25分」にセットする ②タイマーが鳴るまでは集中して勉強する ③「25分」が経ち、タイマーが鳴ったら、すぐに「5分」の休憩に入る ④「25分→5分」のサイクルを「4回」繰り返したところで(2時間が経ったところで)、「15~30分」の休憩を取る 休憩をはさみながらメリハリをつけて勉強するので、ダラダラを防げます。集中力が続かないことにお悩みの方はぜひ試してみてください。
注意点として、タイマーに「スマホを使わない」ことが大切です。スマホをタイマーにしてしまうと、タイマーを確認するために、その都度スマホ画面をオンにする手間が発生してしまいますし、残り時間を見るついでにスマホをいじりたくなってしまうからです。 ■「集中力が切れてきたとき」の対処法 ④飽きたら変えるだけ「スイッチング勉強法」 せっかく勉強をスタートしたからには、できれば長時間取り組みたいところ。でも、「集中力が切れてきた」「飽きてきた」と感じたときは、脳が疲れてきたサインです。そんなときは、勉強内容をスイッチし、別の勉強を始めることで、気分を一新させましょう。
たとえば、英語の勉強をずっとしていて「もう集中できない」「飽きてしまった」と感じたなら、プログラミングの勉強に変えてみましょう。すると不思議なことに、集中力がよみがえってきて、さらに長時間勉強し続けることが可能になります。また、同じ英語の勉強でも、リーディングからリスニングへと内容を変えるだけでも、集中力は蘇ってきます。 たとえ頭が疲れているように感じられても、疲れているのは脳のほんの一部分であることが多いです。
同じ脳でも、外国語学習のときに使う頭と、計算問題を解くときに使う頭とは違います。視覚を担う脳の場所もあれば、聴覚を担う脳の場所もあります。だから、学習内容を変えることで、頭をリセットでき、長く勉強し続けることが可能になるのです。 同じ集中力なら、長時間勉強したほうが、処理できる量も当然増えていきます。長時間学習を習慣化することで、成果を上げていきましょう。
石黒 由華