ISSから帰還 宇宙飛行士の油井亀美也さんがトークイベント(全文1)
国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在し、昨年12月に帰還した宇宙飛行士の油井亀美也さんが2日夜、日本科学未来館でトークイベント「みんなでひらく宇宙のとびら 油井飛行士から未来のきみへ」(同館と宇宙航空研究開発機構が主催)を開いた。油井飛行士は、ISSでの仕事や生活ぶりを報告した後、「どんどん遠くに行きたい」と宇宙での今後の夢を語った。質疑応答では、今まで役に立った経験について「家の手伝い」と答えるなど、子どもたちの質問に丁寧に答えた。
油井亀美也宇宙飛行士の登場
樋江井:それではお時間になりましたので、トークイベント「みんなでひらく宇宙のとびら 油井飛行士から未来のきみへ」を始めていきたいと思います。本日司会進行を務めるのは私、科学コミュニケーターの樋江井と申します。どうぞよろしくお願いいたします。 今日は142日間、国際宇宙ステーションに滞在してきた油井さんに、実際にここで、宇宙でどんなことをしてきたか、またどんなことを感じたかをお話しいただきます。でも、今日は話を聞くだけではなくて、皆さんにお願いがあります。 そのお願いは何かといったら、油井飛行士はもちろん宇宙に行ったことがあるから、宇宙とのつながりはありますよね、関わりはあります。でも、皆さんと宇宙の関わりって何かありますか。うーんって、会場中が今なったのが見えたんですけれども、油井飛行士の話を聞きながら、自分と宇宙の関わりって何かあるのかなって思いながら、ぜひ油井さんの話を聞いていただけたらと思います。 では早速なんですけれども、本日のゲストをお呼びしても大丈夫ですか。オッケー。じゃあゲストをお呼びします。国際宇宙ステーション第44次/45次長期滞在クルー、油井亀美也宇宙飛行士の登場です。大きな拍手でお迎えください。 油井:どうもこんにちは、あ、こんばんは、か。すいません、どうも。うわあ、いっぱい来てくださいましたね。 樋江井:いやあ、もう本物の油井さんがここに来てくれましたよ。皆さん、油井さん。 複数:お帰りなさい。 油井:どうも、ありがとうございます。ただいま。 樋江井:もうこんだけたくさんのお客さんが、油井さんの帰還を待ってましたよ。 油井:そうですね、今日は本当に初めてのこうした、皆さんと、一般の方々とコミュニケーションできる機会なんで、本当に楽しみにして来たんですけれども。本当にお待たせしてしまいまして申し訳ありませんでした。お待たせしてしまったおわびといってはなんなんですけれども、今日はお土産を持ってきましたので、ぜひ。 樋江井:おお、お土産。 油井:はい、ぜひお渡し。 樋江井:お土産、それ、私じゃ受け取れないので、当館館長の毛利衛に登場していただいて、お土産を受け取ってもらってもよろしいでしょうか。当館館長の毛利衛です、大きな拍手でお迎えください。 油井:毛利さん、どうもありがとうございます、今日は、お時間取っていただきまして。こちら、私のミッションの記念パネルになりますので、日本科学未来館宛になってますので、ぜひよろしくお願いします。 毛利:ありがとうございます。あらためてお帰りなさい。今初めて宇宙から帰還したんですよね。 油井:そうですね、こういう場は初めてですので。 毛利:それで、彼がもうどれだけ活躍したかというのは、もうじっと地上から見てましたので、本当に全てのミッション、成功おめでとうございます。 油井:どうもありがとうございます、本当に。応援していただいたおかげですね、本当に。 毛利:やっぱり日本が誇る初めてのパイロット出身ですから、いわゆる従来の日本の宇宙飛行士とはひと味違った仕事をやっぱりしてもらえたので、今日は私が代表して皆さんの代わりにもらいましたけれども、これを未来館のどっかにかけておきますので、ご覧いただきたいと思いますし、じっくりと彼の活躍の様子をお聞きいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 油井:どうもありがとうございます。わざわざありがとうございました。