オンワード樫山の「OMO型店舗」成功の秘訣とは? 通常店舗の売上を2割超上回る理由、月商1億円店舗の事例などを解説
オンワード樫山のEC部門は当初、「店舗で一度試着して自身のサイズを把握すれば、その後はEC利用に転換するだろう」という仮説を立てていた。しかし「クリック&トライ」を提供するなかで、実際には「店頭で販売員のアドバイスを聞きたい」「着用イメージを実感してから買いたい」という潜在ニーズがあることがわかったという。
OCSは順風満帆に見えるが、いくつかの課題もある。たとえば、OCSのバックヤードでは複数ブランドの在庫を管理するので、より効率的な管理方法を模索する必要がある。また、「クリック&トライ」などの新しいサービスについて、顧客からの認知を拡大していくことも求められる。
OCSの運営にあたり、オンワード樫山では6か月に1度の頻度でOCS複数店舗の販売スタッフを集め、ヒアリングを行っている。販売スタッフの視点での困りごとや改善点を解決していくことで、顧客との接点創出や満足度アップにつなげる目的だ。