侍ジャパン、チェコに大勝 才木浩人が3回完全7K、六回3者連続K締め!〝初勝利〟ゲット
「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024」が9日、バンテリンドームナゴヤで行われ、国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」を戦う野球日本代表「侍ジャパン」がチェコ代表と強化試合を行い、7-1で快勝した。2番手で登板した才木浩人投手(26)=阪神=は3回を投げて走者を許さず、7奪三振。「6番・右翼」で先発出場した森下翔太外野手(24)=同=は2安打1打点と躍動した。 初めて日の丸を背負った右腕が、圧巻の世界デビューを飾った。2番手で登板した才木が3回をパーフェクト。自慢の直球を軸に7三振を奪い、本戦に向けて最高の調整登板とした。 「久々の実戦だったので思い切って投げていこうと思った。相手も真っすぐにフルスイングしてきていたので、負けずに真っすぐで押していくピッチングができた。気持ちよかったです」 1―1の四回から2番手としてマウンドへ。先発の高橋宏(中日)が3回4安打を浴びるなど力のあるチェコ打線だったが、力でねじ伏せた。立ち上がりは先頭を三ゴロの後、直球で連続三振。五回も2三振を奪い、六回には2番からの打線を相手に3者連続三振で締めた。46球を投じて打球が前に飛んだのはわずかに2球と圧倒。六回には味方が決勝点を挙げ、〝初勝利〟も手にいれた。 プロ8年目での初選出ながら、先発陣の軸の一人だ。2年前、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を前にする日本代表を相手に力投した。今季ワールドシリーズを制した大谷(ドジャース)から打たれた膝つきの特大弾は鮮明に頭に残っている。その悔しさから成長を重ね、今度は自身が日の丸を背負って立ったマウンド。「無事終えられてよかったなという思いと、何事もなく、ちゃんと仕事ができたのでホッとしている感じ。思ったより緊張しなかった」と息をついた。13日のオーストラリアとの開幕戦は井上(巨人)の先発登板が決まっており、才木は台北での出番に備えていく。 「すごくいい感じ。この調子でちょっと微調整して、しっかり試合に入る感じかなと思います」
決戦が待ち遠しい。ヒーローインタビューでは同僚の森下と並んだ。来季の開幕投手を志願している虎のエースが、万全の状態で世界に立ち向かう。(中屋友那)