石垣よ、新天地で"細川"になれ!ドラゴンズの現役ドラフトへファンの思い
"模範生"細川は2年連続の活躍
ドラゴンズファンにとって「現役ドラフト」という言葉に、どこか好感を持てるのは、細川成也のおかげである。第1回の現役ドラフトで、横浜DeNAベイスターズから移籍すると1年目から140試合に出場して、ホームラン24本、打点78を挙げる大活躍。2年目の2024年シーズンは全試合に出場して、夏場を中心に4番に座り続けた。 所属チームでの出場機会に恵まれない選手に活躍の場を、という目的をまさに具現化し、阪神タイガースの投手・大竹耕太郎と共に"現役ドラフトの模範生"と言われる。それがファンとしては心地よい。
鈴木博は新天地で頑張った
戦力外通告や相手が決まっているトレードとは少し違って、現役ドラフトでチームを離れた選手の"その後"は、どこか気になる複雑な心境だ。細川が入団した現役ドラフトで、ドラゴンズを離れた笠原祥太郎投手は、残念ながら思うような活躍ができなかったが、オリックス・バファローズに移籍した鈴木博志は、1年目の2024年シーズン、32試合に登板し貴重な中継ぎとして活躍した。ドラゴンズ時代にピンチを背負うと見せた弱気な表情も影を潜めた。来季は登録名を「博志」に替えて、パ・リーグでの2年目に向かう。 初めての2巡目指名もあり、合わせて13人の選手が移籍することになった2024年の現役ドラフト。来季のセ・パ交流戦、ドラゴンズはマリーンズと、名古屋の本拠地バンテリンドームで戦う。相手のスタメン内野手に石垣の姿があり、打席ではマウンドに立った伊藤が見事に石垣を抑える。竜党としては、早くもそんな夢を見てしまう。 【CBCマガジン専属ライター・北辻利寿】 ※中日ドラゴンズ検定1級公式認定者の筆者が"ファン目線"で執筆するドラゴンズ論説です。著書に『屈辱と萌芽 立浪和義の143試合』(東京ニュース通信社刊)『愛しのドラゴンズ!ファンとして歩んだ半世紀』『竜の逆襲 愛しのドラゴンズ!2』(ともに、ゆいぽおと刊)ほか。CBCラジオ『ドラ魂キング』『#プラス!』出演中。
CBCテレビ