メジャー連勝へ“筋書き通り” 竹田麗央が尻上がりで首位奪取「合格点です」
<日本女子オープン 3日目◇28日◇大利根カントリー倶楽部(茨城県)◇6845ヤード・パー72> 安田祐香がラウンド中にストレッチ【写真】 今季6勝の竹田麗央がやはり来た。3日目に7バーディ・2ボギーの「67」をマークし、山下美夢有と並んでトータル8アンダー・首位に浮上。「きょうは合格点です」。メジャー2連勝に向けて“筋書き通り”に進んでいる。 「きょうはスタートホールからショットもパットもすごく良かった。周りのみなさんも伸ばしていたので、バーディをたくさん取ろう、と」。その言葉通り、この日はバーディを量産した。 首位と5打差の8位でティオフし、1番パー4でバーディ発進。前半で2つ伸ばすと、後半では4バーディ(1ボギー)を奪ってリーダーボードを駆け上がっていった。パット数は3日間で最も少ない27回。「全体的にバーディチャンスの距離も短かった。きのうに比べたら良かった」。ショットとパットがガッチリかみ合った。 3週前の「ソニー 日本女子プロ選手権」でメジャー初優勝を果たした。メルセデス・ランキング、賞金ランキングはともに1位。“竹田時代”到来を予感させるほどの快進撃を続けている。 勝利への鉄則は「最終日に優勝を争う位置にいる」ことだ。初日こそ「72」とやや出遅れたが、「4日間は長い。何日か頑張ればいい」と2日目に「69」、3日目に「67」をマーク。「だんだん慣れてきた」とメジャーセッティングへの適応力も発揮し、尻上がりに調子を上げている。 シナリオ通りに最終日最終組入り。エンディングはもちろん日本タイトル連勝だ。「タイトルを取りたい気持ちはすごくある。プレー中は欲を出さずに、うまくコントロールしたい」。最強の21歳が冷静沈着にフィナーレへと突き進む。(文・牧野名雄)