選手11人の大田(島根) 38年ぶり秋季中国地区高校野球大会で勝利
【秋季中国地区高校野球大会1回戦 大田8―1境】(26日、松江市営野球場) 選手11人の大田(島根)が、38年ぶりに秋の中国地区大会で勝利を挙げた。鳥取県大会を制した境に8―1で七回コールド勝ち。桑原健二監督は「新チーム結成から約3カ月。びっくりするほど成長している。11人であることを強みにできている」と選手をたたえた。 2024年秋の高校野球中国地区大会勝ち上がり表(組み合わせ表) 二回に1死から三塁打と内野ゴロで1点を先制。三回は2本の適時打とスクイズで3点、五回も2本の適時打で2点を加えた。七回には坂根克実が2ラン。桑原監督は「人数が少ない分、一人一人が『これをやる』という自覚が強いし、思っていることを言い合えている」。状況に応じた打撃で大技小技を繰り出し、10安打8得点とつながった。 普段は紅白戦など、実戦的な練習ができないため、バントやノックなど基本を徹底。グラウンドでは後輩が先輩に「しっかり止めよう」などと遠慮なく意見をぶつけることもあるという。 島根県大会4位で24年ぶりの出場。甲子園は夏と春に各3度の出場があり、1987年の選抜以来遠ざかる。安井煕一主将は「故障したら代えがいない分、高い意識で試合に出ている。次も全員で声を出し合って戦いたい」。27日の準々決勝で岡山学芸館に挑む。
中国新聞社