「キレたら何するか…」「速度が異常だった」重要指名手配の八田與一容疑者 証言から見えてきた人物像 殺人罪に変更求め遺族らが署名提出
事件の生存者が証言
事件が起きたのは2年前の2022年6月29日。別府市野口原の県道で赤信号で停車中のバイク2台に八田容疑者が運転する軽乗用車が追突。大学生1人が死亡し、1人がけがをしました。 被害にあって生き残った男子大学生は去年、「自分が事件の本当の真相を話すことで、解決に繋がるのであれば」という理由で、当時の状況を証言してもらいました。(以下、2023年6月の記事を編集して再掲) この男子大学生と亡くなった男性は、商業施設で買い物を終え、それぞれが駐車場の別々の出口から出ようとしました。亡くなった男性側の出口に突然現れたのが、八田與一容疑者でした。 「彼(亡くなった男性)が誰かと話しているのが見えたので、待っていました。遠目からだったので、友達と話しているのかなという感じで。本当にもう15秒~30秒もないぐらいの会話だったので、気にも留めずそのまま合流しました」 「合流したときに、『あれ誰やったの?友達?』と聞いたら、『変なやつに絡まれたんよね』という話でした。(八田容疑者が)スピーカーで爆音で音楽を流しながら、歩いてきたらしくて、パッと目が合ったんですかね。向こうが多分いちゃもんつけてきた」 「僕の友達はすぐ謝ったらしいんですけど、そこから『ここ原付通ったら悪いんじゃね』みたいな、よく分からないいちゃもんをつけてきて…ぐらいの話だったらしいですね」 「その後犯人は、僕とすれ違って、向こう(商業施設の駐車場内)の方に行きました。車にどう乗ったかなどは、見てないです。普通の一般人だと思って見ていたんで、全然怪しまず、気にも留めず…まさかこんなことになると思わなかった」
スピードが異常…殺しに来ている
合流した2人は、商業施設から500メートルほど一緒に走行をし、交差点で信号待ちをしていました。 「さっきの犯人について『どうせ変なやつやから気にせんどき』って、会話をひと言ふた言をしながら、(信号を)待っていたら、すごいアクセル踏む(エンジンの)音がした」 「ベタ踏みの音がして、なんやろ?と思って、バイクのミラーで見たら、もうヘッドライトがすぐ近くに迫ってきていて、これやばいと思って、友達にそのことを伝えようとしたんですけど、パッと見た瞬間、目が合った瞬間にもう、後ろから突っ込まれた」 「本当に0.5~1秒たたないぐらい。気づいてから、一瞬でした」 軽乗用車に追突された2人は、10m以上飛ばされました。本人は軽傷。友人の男性は病院で死亡が確認されました。 「飛ばされた直後、すごい周りがガヤガヤしているのが聞こえて、もうろうとしながら、もう友達のことを気にかけて、行こうと思ったんですけど、はうことしかできなくて、そこで意識が飛びました。意識が戻った時には救急車の中でした」 「スピードが本当に異常だったんで、もうぶつけられた瞬間に『絶対アイツや』って思いました。そのぐらいなんかもう、殺しに来ているなっていうのはすごい感じました」 「赤信号で止まる車が出すような音じゃないアクセルの踏み方。僕らを見つけた瞬間、踏んだかのような感じで来たのは、すごく覚えています」