全米メディアは大谷翔平の「スプリッター」と紳士な”謝罪”シーンを絶賛「消える球を使った」「M・ジョーダンのように」
レイズのケビン・キャッシュ監督は、「6四球を得ることができたが、大谷の投球の質は厄介だった。彼は良かった。とにかく特別で優れた才能だ。序盤の直球は95から96マイル(約153から154キロ)あたりで、一度落ち着いたら、99マイル(約159キロ)まで上がり始めた。今夜は良いスプリットを投げていた。こうした投球であればどのような打線にとっても難題になるだろう」と称賛したという。 また同メディアもマドン監督の「制球の問題があったとしても大谷の球質は素晴らしく、大谷がイニングの球数を減らす改善ができれば、先発で長い回を投げることになる」とのコメントから5回までで75球、結局84球を要した球数が課題とされていることを指摘した。 「スプリッター」と共に、この日の試合で、メディアに絶賛されたのは、大谷の人間性を表すかのような素晴らしい立ち振る舞いだった。 大谷は3回一死走者無しの場面で2番打者、オースティン・メドウズの強烈なピッチャー返しをグラブでキャッチしようとしたが、ボールを一度、弾いた。だが、空中にふわっと舞い上がった打球を素手で受け止める曲芸キャッチでアウトにした。 ニコっと笑った大谷は、一塁方向へ走っていたメドウズに近づき「ソーリー!(悪かったね)」と声を掛けた。メジャー公式サイトも、このシーンをわざわざ記事にして取り上げた。 「悪かったね。大谷がライナーを一笑に付す」との見出しを取り、「大谷はどれだけ優れているのだろうか?彼は今、自身の技術について相手に謝罪している」と、このシーンを伝えた。 記事は「レイズの強打者メドウズが、初球を捉え、打球速度93.8マイル(約151キロ)の打球を大谷の背中に向けて弾き返した。大谷はグラブで反応。ボールは上に上がった。大谷は、とても冷静に素手でそれをつかみメドウズはがっかりして悔しそうにバットを放り投げた」とプレーシーンを再現。 「大谷は一塁のライン上のメドウズとすれ違う際にまるで(NBAレジェンドの)マイケル・ジョーダンのように肩をすくめて、笑顔で『ごめんなさい』と言った」と続けた。 同記事は「そうだ、皆さん。彼は何でもできる。謝る必要はないよ、翔平」との粋なメッセージでまとめられている。