「猫の引っかき傷にキズパワーパッド貼らないで!」注意喚起に「知らなかった」→なぜ?メーカーに聞いた「やけども要注意」
知らなかった! 剥がれにくい正しい貼り方
ーーよく分かりました。使い方を守れば、キズパワーパッドは傷跡が残りにくくて本当に凄いなと思います。改めて正しい使い方を教えていただけますか? 「はい、キズパワーパッドは清潔な状態で、正しい使い方をすることで、傷の治りに最適な環境を発揮します。そのため、下記の使い方を参考にしてください」 ① 水で傷を洗って、異物やばい菌を洗い流し、清潔にする。消毒液や軟膏は塗らない ② 傷口と周りの皮膚の水分を、清潔なタオルやティッシュペーパーでふき取る ③ 貼り付ける前に、キズパワーパッドを両手で1分温めてから傷に貼る。貼った後も、キズパワーパッドを手のひらで覆って1分ほど温める。こうすることで、密着力がアップし、はがれにくくなる ④ キズパワーパッドを傷口に貼ると体液(滲出液)を吸収して白くふくらみ、潤いを保つ。完治するまで、はがれや汚れ、傷口に異常がないか経過を観察する ⑤ 貼り替えの際は、キズパワーパッドの一端を軽く横に何回か引っ張って、ゆっくり剥がす。剥がれにくい場合は、温水をキズパワーパッドと皮膚の間に流し入れるようにすると剥がれやすくなる ーーポイントは、貼る前に手のひらで温めるんですね!貼る前の消毒液の使用もNGだったとは… 「消毒液は、ばい菌を殺すだけではなく、傷を治すために働く細胞に障害を与えるため、キズパワーパッドを使用する際には使わない方が良いんです。そのうえ、キズパワーパッドが上手に浸出液を吸収できなくなります。また、軟膏やクリーム等も、キズパワーパッドの皮膚への粘着性が悪くなり、剥がれやすくなってしまいます。もし使用してしまったら、水道水などでよく洗い流してから、キズパワーパッドを貼ってください」 ーー消毒液がキズパワーパッドの効果を半減させてしまうんですね。ほかにも知っておくと良いことはありますか? 「キズパワーパッドは、傷やその部位に応じた独自形状や特殊構造のものが用意されていますので、使い分けていただくとより効果的にケアができると思います。ふつうサイズに加え、大きめサイズや小さめのケガ用のスポットタイプ、水仕事用、靴ずれ用など多種多様な形状やサイズを展開してます。さらに、曲げ伸ばしする部位用では六角形のハニカム構造で伸縮性を高めるなどしています」 ーーなるほど。私はよく靴ずれに「ふつうサイズ」を使用するんですが、専用のものを使った方がいいですか? 違いがよく分からなくて 「『バンドエイド®キズパワーパッド靴ずれ用』をおすすめします。『傷口のあたる中央部は厚めの構造で、高いクッション性があり痛みをやわらげる』『ダブル粘着構造で足にぴったりフィットしはがれにくい』など靴ずれ用ならではの特長があるので、使用感も良いと思います」 「とりあえず、キズパワーパッドを貼っておく」という安直な使い方を反省。もはや傷だらけの人生なので、せめてキズパワーパッドを効果的に使って、皮膚には傷のない人生を送ろうと思います! (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)
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