「エアコンの設定温度28℃は間違い?」節約アドバイザーが教える“エアコンの効果的な節電方法”ベスト4選
4. 扇風機やサーキュレーターを上手に活用して効率アップ!
エアコンの冷房だけでなく、サーキュレーターや扇風機を上手に活用することでさらに効率よく部屋を涼しくすることができます。 「そもそも、サーキュレーターと扇風機では用途が全く異なります。サーキュレーターは部屋の空気をかくはんするための道具で人に直接風を当てるものではありません。一方で扇風機は、人に風を送るための道具で、広くやわらかい風が出ます。人は風があると体感温度が下がりますから、夏は扇風機を併用することで必要以上に冷房で温度を下げなくても涼しく感じます」(和田さん) 扇風機を併用することでより効果的に涼しさを感じることができるのですが、置く場所にもポイントが。 「エアコンから出る冷たい空気というのは重いため、下に沈みます。なので、エアコンの冷房運転では基本的に風向きは水平が推奨されています。冷たい空気を水平に出すことで自然と下に落ちていき、全体に広がるということなのですが、部屋の対角線上の場所には冷気が溜まってしまうことがあります。そこで、エアコンの対角線上のあたりに扇風機を置くことで、その冷機をさらに部屋中に広げることができます」(和田さん) 家にサーキュレーターしかない方の場合は……? 「サーキュレーターの場合はやはり対角線上に置くのですが、風向きを部屋の中央部分の天井に向けてください。冷たい空気が部屋の中を対流し、むらなく室温を下げることができます」(和田さん) エアコンと扇風機を併用するなんて電気代が余計にかかりそう!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、扇風機の電気代は1時間使用しても1円程度、近年多く販売されている「DCモーター」タイプのものはさらに電気代が安いです。エアコンだけで冷やそうとするよりも圧倒的に電気代を節約できるんですね。
エアコンの仕組みや、室温が上がる要素などを正しく知っていればエアコンの電気代を抑える工夫ができます。電気代を気にして暑さに耐えるのではなく、上手にエアコンを活用して快適な夏にしましょう! 取材・文/松本果歩
MonoMaxWeb編集部