【箱根駅伝】東洋大の10区・薄根大河、20年連続のシード権もたらし涙「ずっと怖かった」 酒井監督は笑顔「よく、頑張ったな」
◇第101回東京箱根間往復大学駅伝競走復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ) 優勝4度を誇る東洋大は、10時間54分56秒の総合9位でゴール。継続中では最多となる20年連続となるシード権獲得を決めた。10区を走った薄根大河(2年)は「プレッシャーはあったけど、最後は力になった。本当に、ほっとしました」と喜びに浸った。 薄根は8位でタスキを受けたが、後ろ4校とは1分以内の差だった。5キロ過ぎからは4人で3枠を争う展開となり、粘り勝ってシード権確保。レース後、酒井俊幸監督に「ありがとうございます」とあいさつした薄根は涙。酒井監督は優しく笑いながら「(シードを)取ったんだから、泣く必要ないだろ。でも怖かったな。よく、頑張ったな」とねぎらった。 東洋大は今大会、往路でチームのエース格である石田洸介(4年)と梅崎蓮主将(4年)がともにアキレスけん痛により、それぞれ1区、2区から外れた。9位で往路を終え、復路も厳しいレースを戦い抜いた。上級生の思いも背負った薄根は「4年生がつないできてくれたものを守り切らなくちゃだめだと思って。今年は絶対に、4年生のために勝たなくちゃだめだと。ずっと怖かったけど、最後は4年生が待ってると思って粘った」と振り返った。 シード権はなんとか守ったが、次に見据えるのはもっと上。強豪校の一員として、薄根は「来年は(今年)走ったメンバーも残っている。上位進出、東洋の定位置と言われた3位以内、そして優勝を目指して頑張りたい」と力強く語った。
報知新聞社