【佐藤ジョアナ玲子のアマゾン旅】アマゾン川流域きっての都会「コンタマナ」で見た夜市
私の夢は、世界中の川を下ること。そして、世界の川といえば「アマゾン川」!。上流の町、ペルーのプカルパで買った古い木舟、ペケペケ音がする船外機を載せた我が愛すべきボロ舟「ペケペケ号」の旅はトラブルの連続で、もう心が折れそう。 【写真17枚】デザインのイメージは巨大芋虫、ギラギラに光ったアトラクション的な乗り物の姿も。アマゾン川流域の都会「コンタマナ」の様子を写真で見る そんな今回の記事の舞台は、地域のたちにとってあこがれの町のひとつ「コンタマナ」。私たちのペケペケ号も、コンタマナの船着き場に浮かんでいるのですが、みなさんはどの舟だかわかりますか?正解は、紺色の屋根の舟です。
アマゾン川流域の住みたい町ランキング1位の都会「コンタマナ」とは?
腹筋バキバキの人魚が乗った赤い門がトレードマークのこの町は、ペルー・アマゾン川沿いの町「コンタマナ」。世界中にある人魚伝説の由来とされている動物のひとつ・マナティもアマゾン川流域に生息しているのだとか。 周りは野生のジャングルでも、町の中はこの通り、珍しい野生動物が現われる気配はまったくありません。そんな都会的な雰囲気があるコンタマナは、ペルーのアマゾン川沿いに住む人たちの間で住みたい町ランキング上位の町なのです。いえ、住みたい町ランキングなる指標が実際にアマゾンにあるのかどうかは、わかりません。でも、とにかく住みやすい町だと評判なのです。 ◆人気の理由は意外にも… 話をよく聞くと、コンタマナ推しの理由は意外なものでした。 「コンタマナには銀行があるんだ」 実は、ペルー・アマゾン川沿いには銀行がほとんどありません。もちろん、最新のキャッシュレスの波に乗るためではありません。使える電力に限りがある地域ではカードリーダーは不便な道具だし、そういった機械が故障しても直せる人がいません。そんなわけで、ニコニコ現金払いが当たり前。なのに、銀行やATMがあまりないのです。 その代わりにあるのが、カードのキャッシングができる商店。品物をなにも持たずにレジに行き、欲しい金額をいってカードを渡すと、キャッシングをしてくれるシステム。でも、一度に少額しか利用できません。現地の人たちは一体どこでお金を下ろしてやりくりしているのか、ずーと不思議に思っていたのですが、やっぱりみんなにとってもこれは大きな困りごとだったようです。もちろん、私たち旅行者にとっても。