37歳平社員で年収が「400万円」から上がらない…!管理職を目指す以外に収入を増やす方法はないでしょうか?
会社員の収入が増えるきっかけのひとつが昇進です。厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」に基づけば、従業員10人以上の企業に勤める非役職と係長級では、平均年収に約150万円の差があると推定されます。 しかし、すべての人が管理職に昇進できるとは限りません。今回は、昇進以外で収入を増やす5つの方法を解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
昇進以外で収入を増やす5つの方法
これからご紹介する5つの方法なら、管理職を目指さずとも、収入を増やせるかもしれません。就業規則などと照らし合わせ、最適なものを選ぶとよいでしょう。 ■方法1:給与交渉をする 人事や管理職との面談の機会があれば、給与を上げてもらえないか交渉するとよいかもしれません。交渉のポイントは、客観性の高いデータを用いることです。「自分の取り組みで売り上げが○%上がった」などの数字を提示できれば、説得力が増します。 ただし、昇給の目安が具体的に決まっていて、そのラインに達していない場合は、交渉に応じてもらえない可能性もあるでしょう。 ■方法2:残業を増やす 体力に自信がある場合などに限られますが、残業代を増やして収入を上げる方法もあります。働いたぶんだけ金額が増える点においては、確実性はほかの方法よりも高いでしょう。また、業務に取り組む時間が増えることで、成果を上げやすくなり、昇給につながるかもしれません。 一方で、過度な残業は体調を崩すリスクを高めると考えられます。その結果、欠勤が続き、収入が下がるケースもあるかもしれません。残業代で収入を増やす場合は、体力やメンタルの限界を判断する力も求められるでしょう。 ■方法3:資格を取得する 資格取得者に対し、手当を出している企業もあります。興味を持てる資格があれば、積極的に取得するとよいでしょう。 ただし、資格手当については、次の点に注意が必要です。 ●手当の対象となる資格はどれか ●手当は定期的に払われるのか、一度しか払われないのか ●定期的に払われる場合、支給期限はあるか 勤務先の規定などを確認しておくと安心です。 ■方法4:副業を始める 副業を始めれば、就業後や休日などを有効に活用できるでしょう。副業は、以下のような候補が挙げられます。 ●写真販売 ●Webライティング ●アフィリエイト ●Web広告運用 ●ネットショップで商品販売 副業で得たスキルが本業に生きる場合もあります。例えば、Webライティングで学んだ文章の知識を、会社の書類作成に応用できるかもしれません。 ただし、副業を禁止している企業もあるため、就業規則の確認が必要です。 ■方法5:転職する 今の勤め先では改善が期待できないなら、転職も視野に入るかもしれません。その場合、スキルを生かせる職場に転職する方法もありますが、収入が高い職種に移ることも有効でしょう。 国税庁長官官房企画課の「令和5年分民間給与実態統計調査」によれば、高収入の業種の上位3位は次の通りです。 ●電気・ガス・熱供給・水道業:平均年収775万円 ●金融業、保険業:平均年収652万円 ●情報通信業:平均年収649万円 別業種への転職に自信がない場合は、「資格取得で知識を吸収し、副業で実践したのち、転職活動に移る」のように、段階を踏む方法もあるでしょう。