SUPER GT第5戦プレビュー 変更された予選方式による影響は? 残暑厳しい鈴鹿は、再び350kmの戦い
夏休み最後の週末、鈴鹿サーキットで迎えるSUPER GT第5戦。8月上旬、富士で開催された第4戦に続き、今回も350kmのスプリントレースで行なわれる。前回の富士で、この鈴鹿から予選方式や使用可能なタイヤセット等の変更がアナウンスされたため、各チームがどんなアプローチを見せるのか気になるところ。独創性豊かにライバルを出し抜くのか、はたまたセオリーに従って忠実に攻めるのか…チームが総力を挙げて臨む一戦から目が離せない!
・今大会から予選方式が変更に
第4戦富士の決勝日、SUPER GTをプロモートするGTアソシエイションが公式予選方式の改定をブルテンで発表。これにより、第5戦鈴鹿から、新たな予選方式はじめ、決勝スタート時の使用タイヤ、またタイヤ持ち込み本数等について変更されることとなった。
詳細はSUPER GTの公式サイト等をご覧いただくとして、主だった変更について簡単に触れていきたいと思う。まず、予選方式。第4戦までは、Q1、Q2を事前にマーキングされた1セットのタイヤで走行し、そのタイヤセットで決勝レースをスタートするという決まりだった。それが、鈴鹿以降は、Q1用としてフロント最大2本、リヤ最大2本を「A」タイヤとしてマーキング。Q2用にもフロント最大2本、リヤ最大2本を「B」タイヤとしてマーキングを実施する。結果、最大4本のニュータイヤがQ1、Q2各セッションで装着が可能になった。Q2でのニュータイヤ投入を望む声も多かったと聞くため、この先は、いっそう緊張感あふれる予選アタックが見られるのではないだろうか。なお、これまで同様、同じタイヤでアタックしたい場合は、1セットのタイヤにA、B両方のマーキングを行なうとのこと。ただし、各セッションに2セットを同時使用することは禁じているが、総じて組み合わせによるタイヤ使用が可能となるため、選択肢は増えたと言える。一方で、Q1とQ2で異なるタイヤを装着できることから、予選通過基準タイム(各組上位3台平均の107%)の設定も復活。また、昨シーズン同様に予選終了後にはタイヤ抽選を行ない、A、Bいずれかを決勝レースのスタートタイヤとして決める。Q1とQ2の合算タイムで予選順位を確定するスタイルは継続されるが、使用タイヤの組み合わせ実現によって、各チームの戦略の幅も拡がりそうだ。