「自分が悪い」というマイナス思考とつき合うコツ。自己批判は最大の敵
とっさの自己弁護を手放す訓練
私はそこでハンナの話を止めて、こう言いました。 「信じられない、どうして言い訳するの? あなたが男だったら、その同僚はあなたにハイタッチをして『会議を盛り上げてくれたよ! やつらも大慌てだろう』と言ったでしょうね」 そのあと2人で、ハンナが同僚に対して、ほかの応じ方はできなかったかと話し合いました。「そうよ、私は威圧していたの。まさにそういう印象を与えるのが目的だったの」と切り返したり、「それは批判なの? ほめ言葉なの? もしも前者なら、お門違いだわ。後者なら、ありがとう」と同僚の意図を尋ねたりできたはずです。 なぜ私たちは自己弁護をするのがデフォルトなのでしょうか? そしてなぜ、ハンナは「おっかない態度」を否定的な批判だと決めつけたのでしょう? その会議でのハンナの対処には、なんの改善点もありません。男性の同僚がそれは違うと推論するなら、たてついてもいいのです。
ESSEonline編集部