DeNA三浦監督・ルーキーズに熱く説いた〝番長の教え〟プロ1年目の3カ条!
DeNAの新人合同自主トレーニングが8日、神奈川・横須賀市の横須賀スタジアムで始まった。視察した三浦大輔監督(51)はルーキーを前に訓示し、プロ1年目の心得として『自分自身と戦うこと』、『練習環境のフル活用』、『プロ野球選手として誇りを持つこと』を求めた。ドラフト1位・竹田祐投手(25)=三菱重工West=ら8選手が熱心に耳を傾け、気を引き締めた。 一人一人の目を見て、言葉を紡いだ。三浦監督は自身の経験をもとに、1分28秒の訓示。昨年12月7日に行われた入団会見以来の対面を果たした指揮官は、ルーキーの精悍な顔つきに笑みを浮かべた。 「またちょっと引き締まった顔になっていた。今の気持ちを忘れずに頑張ってくれれば」 訓示の冒頭では、野球を仕事とする覚悟を強調した。その上で説いたのが、3つの心得だった。まずは相手ではなく、自分自身と戦うこと。「チームのために、というのは大事だが、自分がこの世界で活躍していくために、まず全てをそこ(自分)に集中してほしい」と、己と向き合うことを求めた。 次に呼びかけたのは、練習環境のフル活用。チームには実績十分のスタッフはもちろん、最新の科学的アプローチで技術向上を図れる総工費約40億円の球団施設「DOCK」がある。「言葉は悪いが、利用できるものは全て利用して」と助言した。 最後は、プロ野球選手として誇りを持つこと。昨季26年ぶりの日本一に輝き、これまで以上に注目度は上がる。「ベイスターズの選手としての誇りを持つことを忘れず、これからのプロ野球人生をスタートさせていくように。OK?」。自覚を促して、グラウンドに送り出した。 指揮官は1992年に奈良・高田商高からドラフト6位で大洋(現DeNA)に入団。現役生活25年間で通算172勝を挙げたが、新人時代の記憶は今でも鮮明に残る。「めちゃくちゃきつかった。これがプロの練習かって。足も遅かったし、走るのが苦手でしたから」。食らいついた過去があるからこそ、その言葉には重みがあった。 キャッチボールやノックで汗を流した25歳の竹田は社会人を経ての入団だが、「もっと頑張らないといけない」と力を込めた。さらには現在の最速153キロから「野球をやっていたら160キロを出したい」と新たに高い目標を掲げた。