補助金160万円の「子育てグリーン住宅支援事業」がスタート! リフォームでも最大60万円の補助金を受け取れる!
GX志向型住宅のさまざまなメリット
より高いレベルの省エネ性能が求められるだけに、価格が高くなる可能性があるが、その分、GX志向型住宅にはさまざまなメリットがある。 第一のメリットは、高い断熱性能によりエアコンなどの効率が上がり、光熱費を大幅に削減できることだ。新築後、生涯にわたって削減できるのでメリットは大きい。さまざま試算があるが、平均的な戸建て住宅の場合は年間10万円以上削減できるというデータが多いので、10万円としても10年で100万円、50年住み続ければ500万円の軽減。建築費のコストアップは、その後のランニングコストで取り戻すことができるようになる。 第二のメリットは、室内を常に一定の温度で保つことができることだ。室内環境が快適になるのはもちろん、冬場のヒートショック、夏場の熱中症を抑制することができ、住む人にやさしい住まいになる。気候変動により、夏の暑さ、冬の寒さが極端になっているので、この点は特に注目しておいていいかもしれない。 第三のメリットは充足感だ。エネルギー消費量を抑えられる住宅なので、環境にやさしい住まいになる。そのため、地球環境に貢献しているという充足感を感じることができるのではないだろうか。 また、GX志向型住宅は次世代型の住宅として、一般的な住宅に比べると評価が高まり、住宅市場においても高く評価され、市場価値が高まる可能性が高い。将来、売却が必要になったときには、一般的な住宅より高く売却できるようになるはずだ。
リフォームにも最大60万円の補助金
子育てグリーン住宅支援事業では、新築住宅の取得だけではなく、住まいのリフォームに対しても補助金が出るようになっている。カーボンニュートラルを念頭において、省エネ性能を高めるためのリフォームが対象だ。図表2にあるように、1戸当たりの補助金の上限が60万円になっている。 補助の対象になるリフォーム工事は、「開口部の断熱改修」「躯体の断熱改修」「エコ住宅設備の設置」の3種類。3種すべての工事を行う場合がSタイプで、補助金上限は60万円になる。いずれか2種類だとAタイプとなり、上限は40万円だ。これらの工事に併せて子育て対応改修、バリアフリー改修を行う場合にも補助の対象になるが、補助額の上限は変わらない。 この既存住宅のリフォームに関する補助も、新築と同じく2024年11月22日以降にリフォーム工事に着手した工事が対象となり、事業者登録を行っている事業者に限られるので注意が必要だ。