補助金160万円の「子育てグリーン住宅支援事業」がスタート! リフォームでも最大60万円の補助金を受け取れる!
160万円の補助を受けられるGX志向型住宅とは
GX志向型住宅とは、一体どんな住宅を指すのだろうか。 GXとはグリーントランスフォーメーションの略語で、化石エネルギー中心の産業・社会構造を、クリーンエネルギー中心の構造に転換する、経済・社会システム全体の改革への取り組みを指している。GX志向型住宅は、そのGXを志向する住宅ということになり、子育てグリーン住宅支援事業では次の3つの条件を満たす必要があるとしている。 第一には、断熱等性能等級が6以上でなければならない。国が定める住宅性能表示制度の断熱等性能等級は等級1から7まであり、7が最高等級になるが、GX志向型住宅ではそれに次ぐ等級6が求められ、極めて高い断熱性能が要求される。 第二には、再生可能エネルギー(太陽光発電システム)を除いたエネルギー消費量35%以上の削減が求められる。太陽光発電システムを含めずに、一般的な住宅よりもエネルギー消費量を大幅に削減できることが条件だ。これまでのZEH基準住宅では、太陽光発電システムを除いたエネルギー消費量を20%削減することが条件だったことを踏まえると、GX志向型住宅は非常に高い省エネ性能を必要とするといえる。 第三に、再生可能エネルギー(太陽光発電システム)を活用してエネルギー消費量を100%以上削減することが求められる。つまり、太陽光発電システム、蓄電池などを使って、自宅で必要なエネルギーを自給できるような高い省エネ性能にする必要があるわけだ。そのために、家庭用蓄電池についても設置費の3分の1を上限に補助することになっている。 なお、対象となるのは2024年11月22日以降に、基礎工事より後の工程の工事に着手した新築住宅となっている。 このほか、施工事業者が「登録事業者」であることも160万円の補助金を受け取る条件だ。大手のハウスメーカーは、登録事業者として多くの条件を満たせる住宅を建設しているが、中堅以下のビルダーや中小工務店などでは対応できない事業者もある。住宅の取得や注文住宅の建築を依頼するときには、あらかじめ子育てグリーン住宅支援事業を利用できる事業者であるかどうかを確認しておく必要がある。