ゆとり先生の教育提言(1) 「ゆとり教育の指導者第1世代」の挑戦
「真のゆとり教育」を求めて
真の「ゆとり教育」を目指してひたすら走り続けた15年の終わりはびっくりするほどあっけないものでした。「ゆとり教育指導第1世代」の挑戦は一旦休憩に入ります。 しかし退職後ほどなく、私は幸運にも良き人の出会いに恵まれ、大学で教員志望の学生を指導する機会や、いくつかの高校の非常勤講師として引き続き、現場を経験することができました。また、小さいながらも塾を経営し、教育関連のコンサルタントとしても仕事をいただくようになり、すぐに高校教諭をしていた時代よりも多忙な毎日がやってきました。
2017年からは商店街の空き店舗に事務所を借り、学校教員時代に実現できなかった理想の「ゆとり教育」を実現するための「SGSG」という学校作りを始めました。ここでは、「#おかやまJKnote」(JKは、「ジャスト・高校生」の頭文字)という名前の、学校の枠を超えた高校生の放課後の居場所を作り、学びたいと思ったときに主体的に学べる環境を整えることを目標としています。 2020年、学校作りも4年目に突入します。経済的にはまだまだ安定しませんが、「先生のようなもの」稼業もすっかり慣れてきましたので、そろそろ20年の間に積み重ねた実践を、私なりに理論化し、「ゆとり教育指導第1世代」の足あとを残していこうかなと考えています。