深夜の側溝からかすかな子猫の鳴き声→雷が鳴り響く雨の中、生後間もない子猫3匹を家族で保護 “必死の救出劇”を聞いた
春は野良猫の出産ラッシュシーズン…側溝の中で子猫を出産した母猫の育児放棄か
春は野良猫の出産ラッシュシーズン…保護主さん家族に助けられた子猫3匹も、生後1週間以内のへその緒がついた赤ちゃん猫たち。野良猫が側溝の中で出産しそのまま育児放棄された猫だったとみられます。 3匹とも病院に行きましたが、最後に救出した子猫は吐血や血尿、血便が見つかり、かなり衰弱した状況で、保護主さんの看病後に命を落としたとのこと。残りの2匹は体温も上昇し、ミルクを飲んで体重なども増えてきた矢先でしたが、1匹だけ突然弱り息を引き取りました。死んだ子猫2匹は動物霊園にて供養したそうです。 生き残った子猫については「私たちも、共働きで仕事や自分たちの子どもの世話、もともと飼っている元保護猫のみーちゃん(雌・1歳2カ月)のお世話と限られた時間の中で赤ちゃん猫たちの看護をしており、寝る時間はほとんどありませんが、何とか歯を食いしばって看病に取り組んでいます」と保護主さん。 現状はというと「Xで子猫の体を温める方法などいろいろな情報をいただきまして、感謝です。今はダンボールハウスに毛布やシーツ、カイロとペットボトル湯たんぽ、コタツなどを使用して子猫ちゃんの体温管理をしております。また3時間おきにミルクの授乳、ノートにて排せつ管理、体重管理などを徹底。兄妹たちがいなくなってしまいましたので、現在小さいぬいぐるみを与えて寂しくならないようにメンタルの管理も。今のところ、肉球もピンクで血流も良好のよう。また毛も少し伸び体重は30グラム増え、1日10グラムほど大きくなってきており、今のところ順調です」と話します。
保護主「野良猫、野良犬がいるということは、少なからず人間の責任だと痛感」
目の開いていないへその緒が付いた生まれたての赤ちゃん猫を保護したのは初めてという保護主さん。今回子猫たちのレスキューを通じて、こう訴えます。 「保護猫を飼ったことがあるのは、親の代からさかのぼり3回あります。今回の猫ちゃんたちで4回目となりますが、赤ちゃん猫は初めてでした。救出と保護を通じていちばん感じたことは、母猫の偉大さです。人間がどれだけ手を加えて動物たちを保護しても助けられない命があり、人間も一緒ですが赤ちゃん猫にとって母猫は唯一無二の存在で、無事に成長させるというのは奇跡に近いことなんだと思いました。 またXや記事のニュースを通じて皆さんに最も伝えたいことは命の尊さです。逃げ出した動物を除き、野良猫、野良犬がいるということは、少なからず人間の責任だと痛感しました。飼育放棄や遺棄など自分勝手な人間の行動で、全国至る所にお外の厳しい環境下で生命が誕生している現実を1人でも多くの人が気付かないといけないと強く思いました。不幸な猫たちを増やさないためにも社会全体が変わっていくことを強く願います」 保護主さんのおうちにいる元保護猫みーちゃんは、子猫(生後2、3カ月)の時に大雨の中必死に鳴きながら母猫を探していたところを保護された猫ちゃんです。里親募集を見た保護主さんがおうちにお迎えしました。みーちゃんについて、保護主さんは「我が家に来たばかりの時は、人間嫌いで1カ月は攻撃的でシャーシャーいって誰も近付けなかったです。今ではかなり臆病なものの甘え坊さんで、よくかむ抱っこ嫌いなツンデレ娘に育ちました。でもお尻ポンポンが大好き(笑)。特に旦那によくかみつきますが…まだまだ遊びざかりのかわいい子です」と話してくれました。 かわいいみーちゃんの様子は、YouTubeチャンネル「しましまみーちゃんネル」でみられます。 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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