深夜の側溝からかすかな子猫の鳴き声→雷が鳴り響く雨の中、生後間もない子猫3匹を家族で保護 “必死の救出劇”を聞いた
家族総出でレスキュー、側溝の周りの土を掘り起こしたり…子猫たちを保護
そうこうしているうちに子猫の声はどんどん弱々しくなっていき、雨も強くなり雷も鳴って状況は悪くなっていく一方。一刻を争うため、旦那さんから110番通報をしてもらったものの、「地元の警察署にかけてほしい」と言われ、地元警察署に連絡したところ「対応できない」と。「深夜でどこも対応できなんいんです。何とかお願いできないか、どこか対応できる所はないか」と訴えても「野良猫では何ともならない」と言い返され、やはり保護主さんたち家族4人だけで子猫たちを救出することに。 当時重たい鉄製のふたを開ける工具などはなく、使った道具は懐中電灯、園芸スコップ、マイナスドライバー、ハンガーでした。全くびくともしない側溝の周りの土を掘り返し、ハンガーのアルミ部分とドライバーを使って何とか開くことに成功。子猫はかなり衰弱しており、泥まみれで数匹のナメクジが体を覆っていました。 一方、他の子猫たちは鉄製のふたで閉じた側溝にはおらず、隣の側溝から鳴き声が聞こえました。その側溝は、厚い石のふたで鉄製のものよりさらに重く頑丈のよう。保護主さんと旦那さん2人の力でもびくともせず。また側溝の中は、多くの枯れ葉や泥があり深夜で視界が悪く猫と見分けがつかない状況でした。中を懐中電灯で照らしながら、かすかに聞こえる鳴き声を頼りに側溝の周りの土を掘り起こしながら、顔を突っ込み捜索しました。すると奥の方に2匹目の子猫を発見し救出。 さらに別の場所からもかすかに弱った鳴き声がしてきましたが、探しても見つけ出すことができませんでした。子猫たちの救出を試みてから2時間たち、保護した子猫2匹は瀕死の状態だったため、看護に当たらないと危ない状況となり一度その場を離れることに。帰宅後、おばあちゃんにも協力を仰ぎ、泥まみれの子猫たちを温かいお湯で優しく洗って、ストーブで温めました。そして、その数時間後の早朝午前8時過ぎ、取り残された子猫がいたのは学校の前の側溝だったことが分かり学校側に保護の協力を要請し、すぐに最後の子猫を救助。無事に3匹の子猫たちを助けることができました。 ◇ ◇