遊漁券の購入はもう手間じゃない! 海釣り、川釣りを便利にする予約アプリサービスが浸透中
趣味をサポートするアプリやサービスが多数登場するなか、「釣り」の分野でも便利なサービスが広まっています。釣り人と釣り場それぞれにメリットのある「予約アプリ」とは、一体どのような物なのでしょうか。 【写真】漁業券の購入が便利になるアプリをチェックする(全8枚)
国内初の試み、漁港の釣り場を予約する「海釣りGO」
海釣りを予約できるアプリを開発したのは、静岡県西伊豆町にある田子漁港です。元々田子漁港では、趣味で訪れる釣り人と漁業者との間で発生するトラブルが原因で、海釣りが禁止されていました。しかし、昨年の夏に「海釣りGO」と呼ばれるアプリを開発。釣り公園や釣り堀ではなく、「漁港の釣り場を予約するアプリ」としては国内初の試みです。 使い方は至ってシンプル。田子漁港で釣りをしたい人はアプリを通じて予約をおこない、利用時間に応じて費用を支払うだけ。徴収した料金は、漁港の維持管理・資源保護に使用。巡回スタッフを雇う費用にも使用され、漁港の美化や雇用創出にもつながっています。 田子漁港のように、ゴミの放置などの問題や地元民、漁業者とのトラブルを抱える漁港は少なくありません。「海釣りGO」は、他の自治体や漁港へのサービス導入もサポートしているよう。今後、他の地域でもサービス範囲が広がっていくかもしれません。
海だけじゃない! 川釣りには「FISH PASS」
川釣り派の人には「FISH PASS」というアプリが「使いやすい」と話題になっています。川釣りをする際には、「遊漁券」と呼ばれる漁協発行の許可書が必要。許可書を発行せずに川釣りをすると密漁となり、罰金が科されます。 遊漁券は現地にて購入しなければなりませんが、買いに行く手間や時間、記入の手間などを面倒に感じる釣り人は多くいました。川釣り上級者も初心者も手間なく川釣りを楽しむために、そして漁業組合には「遊漁券で収入を支えて欲しい」という思いで作られたのが、いつでも・どこでも遊漁券が購入できる「FISH PASS」です。 遊漁券の購入が手軽になるのはもちろん、漁協監視員はタブレット端末で遊漁券を確認することが可能に。監視員やスタッフの負担の軽減にもつながっています。