50代、「老眼鏡デビュー」で反省したこと。“老い”と向き合い、軽やかに受け入れる
「老眼鏡あるある」をひとつひとつなぞっていく日々
そんな私の老眼鏡コレクション、あっという間に増殖中です。 若かりし頃、先輩の「家のすべての部屋とすべてのバッグに老眼鏡を常備している」という言葉に大笑いした覚えがありますが、まさに今の私がその状態に。「ふとした瞬間に必要になるから」という言い訳のもと、少しずつ増えています。 かけていた老眼鏡をヒョイっと頭にずらし、そのまま存在を忘れて捜索…なんてことも、何度やったことでしょう! 各部屋にあるはずの老眼鏡がなぜかリビングに集合していて、ワークスペースに1本もなくなっていることもよくあります。 複数あってもなお、いつもその存在を探しがちな老眼鏡。これも「老眼鏡あるある」でしょうか?
歳を重ねて感じる不便も、軽やかに乗り越えていきたい
老眼鏡について私がSNSでつぶやいたとき、若い友人が「私もそろそろ大人メガネが必要かなと感じています」とコメントしてくれました。 調べてみると、最近は老眼鏡を「大人メガネ」や「大人グラス」「キャリアグラス」などと呼ぶこともあるそうです。「リーディンググラス」という呼び方は知っていましたが、いろいろな言葉が生まれているのですね。 また、ちょっと重たい響きがある「老眼」は「エイジングアイ」と呼ぶこともあると聞きました。英語に言い換えただけではありますが、白髪をグレイヘアと呼ぶのと同様、少しでも前向きで軽やかな印象が生まれるのであれば、それもまたよいのではないでしょうか。 今は使い捨てのコンタクトレンズとメガネを使い分けている私ですが、似合うフレームを見つけたら遠近両用メガネをつくろうと計画中です。また、最近は遠近両用のコンタクトレンズもあるのだとか。これは向き不向きが分かれるようなので、ぜひ眼科で試してみたいと考えています。 歳を重ねることで、不便は増えるかもしれません。でも、その不便の多くは道具や技術で補うことができます。ときには専門家の助言と道具の力を借りつつ、よりよい「老いとのつき合い方」を模索していきたいです。
朝倉真弓