「こうなってしまうのか」雷が落ちたクロマツ、10m切り裂いたように 新宿御苑が伝えた都市の自然の脅威
樹木の下に避難する人たち
なぜ、SNSで投稿しようと考えたのでしょうか。 新宿御苑では、日頃から、熱中症などのリスクがあるときは、園内放送などで注意を呼びかけています。 特に雷雨の時には、スタッフが車で巡回して、来園者を安全な建物に誘導しています。 そんななかで、身に迫る危険に気づいていない来園者がいることを懸念していました。「雷鳴が響いていても、芝生の上を歩いていたり、樹木の下で雨宿りをしている方が見受けられます」 自然の脅威を知ってもらい「自ら命を守る行動をとるきっかけになれば」と落雷のクロマツを投稿したそうです。
「自然の脅威」正しく知る
新宿御苑は、都心部にいながら四季折々の自然を楽しめる「憩いの庭園」であり、ともすれば「自然の脅威」を学べる場でもあるのかもしれません。 普段は開花の様子など美しい園内の情報を発信しているアカウントが投稿した、新たな自然の〝一面〟は、「予想を超える」反響を呼びました。 「クロマツへの落雷は自然災害が身近に潜んでいることを再認識させる出来事でした。新宿御苑はこうした自然災害のリスクも正しく発信し、皆様にお伝えする役割を果たして参ります」