8月の株価暴落で心が折れかけた人は読んで!せっかく始めた新NISAを無理なく続けるための投資資金の見直し方、商品の選び方
見直しの2ステップ
では、株価暴落の経験を踏まえて、今後は新NISAとどう付き合っていったらよいのでしょうか。見直し方を2つのステップで整理します。 (1)まずは投資と預貯金の比率を確認し、自分にとって不安のない比率と最低限持っていたい預貯金額を決めましょう。そして、目標に向かって新NISAでの積立投資と定期預金の積立の金額を決めて設定します。 (2)新NISAで使う投資信託を選びましょう。 新NISAの「つみたて投資枠」では長期・分散・積立に向いた投資信託が積立で購入できます。「S&P500」(アメリカ株の指数に連動する投資信託)や「オルカン」(オールカントリー=全世界の株式に投資する投資信託)が人気を集めています。 持っている投資信託が株に投資するもので、値動きの大きさが気になるなら、債券が含まれたバランス型を追加することを検討しましょう。 通常、バランス型の投資信託では、日本株、日本債券、外国株、外国債券に分散投資を行います。さらに不動産を組み入れたタイプもあります。複数の資産に分散投資することで値動きの幅を小さくしながら値上がりを目指します。
成長投資枠の使い方
「成長投資枠」では株と投資信託が買えます。充分な預貯金がありある程度投資の経験を積んだ人は個別株の購入もありですが、初心者は投資信託を検討しましょう。 「つみたて投資枠」と同じ投資信託を積立てるのも選択肢。つみたて投資枠では取り扱っていないアクティブ型(平均株価を超える成果を目指してファンドマネージャーが株式を選ぶ投資信託)を使うのもいいですね。 成長投資枠では、積立購入と一括購入のいずれもできますが、値動きのリスクを減らしたいなら積立購入がいいでしょう。 投資に回せる資金が少ないなら「つみたて投資枠」を優先し、余裕ができたら「成長投資枠」を追加して、2つの枠を併用できる新NISAのメリットを生かしましょう。
坂本綾子