海外のオンラインカジノで賭博、容疑で10人書類送検 立件対象は約130人に
海外のオンラインカジノサイトにアクセスし賭博を行ったとして、警視庁保安課は26日、賭博の疑いで、東京都や千葉県に住む26~62歳の男女10人を書類送検した。起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。 同課によると、10人はルーレットやスロットのほか、サッカーの試合や箱根駅伝にも賭けており、全員が多額の損失を出していた。一人は約1億4千万円を入金し、約3千万円の損失を出したという。 中には会社役員や公務員、主婦もおり、「動画サイトで、オンラインカジノで遊んでいる動画を見て始めた」「取り締まりは受けないと思った」などと話している。警視庁は賭博をしていた全国の約130人を特定しており、各地の警察と連携して立件を進めている。 オンラインカジノは、海外で合法に運営されているものでも、日本からアクセスして賭博を行うことは違法。一方、スマートフォンなどでアクセスできることから安易に利用してしまう人もいるとみられ、警視庁は「賭博罪に当たるので利用しないで」と呼びかけている。 書類送検容疑は令和5年4月~6年9月、オンラインカジノサイト「ビットカジノ」「スポーツベットアイオー」「ベラジョンカジノ」に国内からアクセスし、暗号資産(仮想通貨)に換金可能なポイントを使って賭博を行ったとしている。