2023年の温室効果ガス排出量、過去最多 今世紀中に「気温3.1度上昇も」とUNEP警告
国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)が11月11日から22日までの日程でアゼルバイジャンで予定されている。UNEPの報告書はG20の多くが現目標の達成すら難しいと指摘した。COP29では各国が報告書が示す危機感を共有して対策強化を打ち出せるかどうかが最大の焦点だ。
産業革命前からの気温上昇が1.5度を超えると異常気象、極端な気象の発生頻度が高まり、生態系の喪失など回復できない被害が想定されている。報告書でUNEPのアンダーセン事務局長は「気候危機の時が来ている。しかし『1.5度目標』への道は可能で、COP29では全ての参加国に今すぐ (温室効果ガス排出量削減のための)行動をとるよう促したい」とコメントしている。