販売も絶好調!スズキの新型クーペスタイルSUV「フロンクス」が人気の理由
スズキから、新型ダイナミッククーペスタイルのSUV、フロンクスが発売され、今回、公道での試乗を行った。 【写真29枚】コンパクトSUVトップクラスのゆとりに価格からみると驚きの充実装備!スズキの新型クーペスタイルSUV「フロンクス」の内装や外装を細かくチェック フロンクスの概要を説明すれば、インドで生産され、すでにインド、中南米、中近東、アフリカなどで好評を得ていて、早くもインドの乗用車市場で累計販売台数10万台を達成したグローバルカーである。 今回、日本に導入、逆輸入されたフロンクスは日本市場向けに特別に仕立てられた日本市場専用車であり、スズキの日本市場への意気込みを感じさせる新型車と言っていいだろう。 同社は、10月末時点で販売台数が1万台を突破したことを明らかにした。新型「フロンクス」の目標販売台数は月間1000台だったが、発売から2週間近くで受注した1万台は目標の10倍という数字だ。
スタイリッシュなクーペスタイル
「スタイリングを第一に開発し、楽しい走りも重視した」というフロンクスは、どこから見てもスタイリッシュなクーペスタイルが特徴。 第一に注目すべきはボディサイズ。全長3995×全幅1765×全長1550mm。ホイールベース2520mmであり、日本の狭い道での運転のしやすさはもちろん、1550mmの全高から、都市部の立体駐車場への入庫も容易。 ライバルの同じくインドで生産されるホンダ・WR-Vのボディサイズは全長4325mmx全幅1790mmx全高1650mmとなり、立体駐車場への入庫はほぼ困難なのである。 しかも、最小回転半径は軽自動車造りにたけたスズキだけに、195/60R16サイズのタイヤを履いていながら、コンパクトカーのスイフトと同じ4.8mと超優秀。WR-Vは5.2mである。 パワーユニットはK15C型直4 1.5Lエンジン101ps、13.8kg-m(2WD)/99ps、13.7kg-m(4WD)にモーター3.1ps、6.1kg-mを加えたマイルドハイブリッド+6ATとなる。WLTCモード燃費はFFが19.0km/L、4WDが17.8km/Lとなる。 WR-Vは3気筒1.5Lのガソリンエンジン+CVTのみで勝負しているわけで、ここでも差が付くことになる(あくまでスペック上だが)。もっとも、最低地上高はWR-Vの195mmに対して170mmとなるが、それでも走破性にぬかりはない。 というのも、現時点で日本仕様のフロンクスのみに採用される4WDには、ヒルディセンドコントロール、グリップコントロール、そしてスノーモードと3つの走破用モードとスポーツモードとパドルシフト(全車)が設定されているからだ。 超スタイリッシュなクーペスタイルSUVのフロンクスだが、筆者はそのデザインにひとつ、勘違いしていたことがあった。それは上下にシャープな3連LEDライトを配したダイナミックなフロントビューだ。 発表会で見た際は、上がヘッドランプ、下はフォグライトか・・・と思っていたのだが、実は逆。上がデイタイムランニングランプで、下がヘッドライトだったのである。