8回2死二、三塁、右飛に倒れた正木（撮影・栗木一考）

　◆ソフトバンク2―3日本ハム（17日、みずほペイペイドーム） 【評論家の視点 ／ 秋山幸二氏】 　右足首を痛めて戦列を離れた近藤に代わり5番に起用された正木に、好機が回ってきた。巡り合わせながら、野球とはつくづくそういうものなんだと感じた。 ■近藤が負傷抹消、正木が引っ張れ！【写真】 　四球でつないだ7回の打席を除いて、本人にとっては悔しい結果となった。いい状態の時は捉えていたファーストストライクを打ち損じており、調子は下降気味。追い込まれるとコース、高低、球種…あらゆる対処法が必要となるだけに、打ち返すのは厳しくなる。特に一打逆転のチャンスだった8回は、やや甘めに入ってきた初球、2球目を何とか仕留めたかった。 　それでも、山川の後ろを任されたのは首脳陣の期待の表れ。キャリアの中で成長できる大きなチャンスでもある。シーズンを通して試合に出続ける。そしてレギュラーをつかみ取るには、絶対に乗り越えなければいけない壁。練習で技術を身に付けるしかない。 　2点を追う7回無死一、二塁の場面。小久保監督は6番の石塚にそのまま打たせた。送りバントで得点機を広げて、まず1点を確実に取りに行く選択肢もあっただろう。仮に右打ちのサインが出ていたにしても、石塚にバントではなく、打たせたのはそれだけ可能性を感じているからこそ。きっと打席で感じ取ったはずの首脳陣のメッセージを石塚は「明日」につなげてほしい。 　日本ハムは清宮とレイエスが中軸に収まったことで打線の「形」ができつつある。その一方で勝ちパターンの救援陣が固まりきっていない。新庄監督も対戦相手や状態を見ながらやりくりしている印象だ。ソフトバンクにとって気がかりなのは直接対決で連敗していること。CSを見据えても極力マイナスな感情は排除したいだけに、18日の試合は必勝を期したい。（本紙評論家） 【#OTTOホークス情報】 【▼おすすめ記事は下記関連リンクから▼】 「いるメンバーでやるだけですよ」（小久保監督一問一答完全版より）