アプローチはどっちが寄るの? 片山晋呉が語るオープンスタンスの“デメリット”、クローズスタンスの“メリット”
アプローチといえばオープンスタンスに構えて、カット軌道に振った方がボールを上げやすいと言われてきた。そのほか、アプローチは飛ばす必要ないので、オープンスタンスでバックスイングを制限する目的などもある。しかし、米PGAツアーではクローズスタンスでアプローチする選手も増えてきている。「僕も最近はクローズです」という片山晋呉にクローズスタンスのメリットを聞いた。 ボールがゆっくり飛ぶ! 片山晋呉のクローズスタンスのアプローチを連続写真でチェック ◇ 向こうの選手たちはライがペタペタなところでボールを上げないといけない。当然、ボールを左に置いた方が出球を高くできる。でも、左に置くとヘッドが届かないデメリットが出てきます。それを解消したのがクローズスタンス。オープンだと届かないけど、クローズにするとボールに近づくからヘッド届くんですよ。 PGAツアーではアプローチもバンカーもクローズ。ボール位置を見てみると左なんですよ。僕のボール位置の基本は左耳の付け根の下。それはアプローチでも変わりません。左耳の外側に置くのは僕の中ではルール違反。でもクローズスタンスなら左に置いても大丈夫なんです。 昔のアプローチはオープンが主流でしたが、今はデメリットが多い。(オープンスタンスでカット軌道だと)今のボールはフェースに乗らないんです。ボールの進化によって、クローズスタンスで上げる打ち方が生まれたのだと思います。 ■片山晋呉 かたやま・しんご/1973年1月生まれ、茨城県出身。身長171センチで飛距離は出る方ではないが、卓越したゴルフ理論を武器にレギュラーツアーで通算31勝を挙げて永久シードを獲得し、5度の賞金王に輝いた。2020年に開設したYouTubeチャンネルでは独自のゴルフ理論が人気を博している。イーグルポイントゴルフクラブ所属。 ◇ ◇ ◇ 7番アイアンはスタンスの真ん中? ドライバーは左足カカト線上? ボール位置がはっきりと決まっていないゴルファーは多い。関連記事【「左足カカト線上っていうけど…」 片山晋呉が“左耳の付け根の下”にボールを置く理由とは?】では、再現性の高いショットが打てるボール位置を片山晋呉に取材している。