【阪神】70試合登板の鉄腕・桐敷拓馬に継承される〝火の玉イズム〟「後輩たちに言わないといけない立場」
阪神・桐敷拓馬投手(25)が4日に兵庫・西宮市内の球団施設で契約更改に臨み、5500万円増の年俸8800万円でサインした。大幅昇給に「(球団からは)『1年間投げてくれてありがとう。来年も戦力になってほしい』という言葉をいただきました。今年1年頑張ってきてよかったなというのが、素直な感想です」と笑顔を見せた。 今季は左のリリーバーとして70試合に登板し、40ホールド、防御率1・79と大車輪の活躍で、最優秀中継ぎ賞のタイトルも獲得。「まさかこんなに投げると思っていなかったんですが、1年間一軍で戦力になれたこと、50試合以上に登板するという2つの目標を達成できてよかったです」と振り返った。 そんな桐敷が一角を担ったブルペンでは、打たれた試合の翌日に先輩投手から「あんまり落ち込むなよ」「切り替えが大事」と励ましの言葉が飛んでいたという。桐敷も来季は大卒4年目となり、後輩も増えてきただけに「岩崎さんとか岩貞さん、島本さんといった先輩方が言っていたり、教えてくださったことを、今度は少しずつですけど、後輩たちにも言わないといけない立場になってくると思うので。そういったことをやっていければと思います」と表情を引き締めた。 一方で、猛虎一筋の14年目左腕・島本浩也投手(31)は後輩への声かけについて「僕もうまくいかなかった時に、ブルペンで球児さんだったり先輩方から声をかけてもらっていたので。それを(後輩に)やっているだけです」と、藤川球児監督(44)が現役時代に行っていたことだと明かしていた。 今季大ブレークを果たした左腕が中堅リリーフ陣に残る〝火の玉イズム〟を引き継ぎ、来季も最強ブルペン陣を築き上げる。 (金額は推定)
奥中佑佳